読者を待つのは驚愕のラスト!
株式会社偕成社(出版社 本社:東京都新宿区 代表取締役社長:今村正樹)は、『カサコソのかくれんぼ』(ザ・キャビンカンパニー 作)を2021年6月16日に刊行します。

カサコソのかくれんぼ(ザ・キャビンカンパニー 作)
https://www.kaiseisha.co.jp/books/9784033501208
3歳から/32ページ/27cm×21cm

「きゃあ」画面いっぱいに広がるやまださんの叫び。いったいなにが!?
絵本の内容
主人公は、やまださんちの屋根裏部屋に住むカサコソ。そう、やつはゴキブリ。お話は、階段を上がってきたやまださんがカサコソを目撃したところからはじまります。
いつもの かくれんぼが はじまるぞ。やまださんが おにだね。ほうら おいかけてきた。かくれろー!
屋根裏部屋のさまざまな場所で、やまださんとカサコソのかくれんぼが繰り広げられます。

▲左のハケに、カサコソがこっそりと……いた!
このようにかくれんぼを続け、ついにやまださんがカサコソの姿をとらえます。そうして逃げ込んだカバンのふたをあけると、そこには、おびただしい数の……!(以下、閲覧注意!)

冒頭、やまださんの驚愕は、このかばんを開けたまさにその刹那! というわけでした。
強烈なインパクト! 作品の4つのポイント
本作のポイントは4つ。

(1)「◯キブリ」が登場する
その名前を聞いただけで「もうダメ!」という人も多い、インパクト爆裂な虫・ゴキブリ。あえて! ヤツが主人公です。とはいえ、かわいらしい姿で描かれていることや、そのユニークな舞台設定から、事前にゲラを読んだ書店員さんからは「つい気になって読んでしまう!」という声も多数いただいています。
(2)探し絵を楽しめる
屋根裏部屋のなかには、かくれんぼをするカサコソにくわえ、あやしげな民芸品、ヤバい目つきのぬいぐるみ、偏執的で蠱惑的なドールハウス、ビンテージかもしれないギターなど、クセの強いモノもたくさん描かれています。また「いもむし」「てんとうむし」「ゴキブリマーク」の3つもひそかに隠されており、カサコソ探しにとどまらない楽しさが満載です。(大人でもムツカシイところも!)

(3)衝撃のラストが待っている
スリッパ片手に必死のやまださん。ようやくカサコソを見つけますが、そこにいたのはおびただしい数のカサコソのおともだち! ぎゃあ。
がしかし! 話はそこで終わりません。さらなる驚愕がやまださんをおそいます。
あれ? やまださん にげてった。 ああ そうか、
つぎは ぼくが おにの ばんだね。もう いいかいー?
なんと、こんどはカサコソがオニ!
見つかったら交代……そう、これはかくれんぼですから。キャー!。
ひとすじ縄ではおわらない「屋根裏部屋の戦慄(とユーモア)」をご堪能あれ!

(4)作者がこれまでとは異なる手法で描く
ザ・キャビンカンパニーは、大分に住む阿部健太朗さんと吉岡紗希さん夫婦の画家/絵本作家ユニット。『よるです』( https://www.kaiseisha.co.jp/books/9784033324005 )をはじめ、数多くの絵本を手がけてきました。これまでの作品は、下塗りしたベニヤ板に型紙を貼り、上塗りをしてから型紙をはがし、そこにさらに絵を描く、という手法で描かれましたが、今回は型紙なしでダイレクトに筆とペンで描いています。それによりこれまでとはひと味違ったタッチの絵本となりました。従来のファンには新鮮、初めての読者にはその細かさを楽しんでもらえることでしょう。

▲ザ・キャビンカンパニーのこれまでの偕成社作品
ザ・キャビンカンパニー オフィシャルサイト
http://cabin8cabin.web.fc2.com
書籍詳細
【著者紹介】
作:ザ・キャビンカンパニー
阿部健太朗と吉岡紗希による二人組の絵本作家。ともに大分県生まれ。大分大学教育福祉科学部卒業後、絵本、立体造形、アニメーション、舞台美術など様々な分野で幅広く活動している。おもな絵本に『よるです』『ハテナはかせのへんてこいきものずかん』『あかんぼっかん』(偕成社)、『だいおういかのいかたろう』(鈴木出版/2015年日本絵本賞読者賞)、『しんごうきピコリ』(あかね書房/2018年日本絵本賞読者賞)、『ポケモンのしま』『ねんねこ』(小学館)などがある。

【書誌情報】
書名:カサコソのかくれんぼ
作:ザ・キャビンカンパニー
定価:1,200円+ 税
対象:3歳から
サイズ:27cm×21cm
ページ数:32ページ
ISBN コード:978-4-03-350120-8
発売日:2021年6月16日
◎偕成社HP書誌情報:https://www.kaiseisha.co.jp/books/9784033501208