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NPO法人Piece of Syria(ピースオブシリア)

「シリアに行ってみたい」…食と音楽を味わう体験型レストラン『SEKAI KITCHEN』が変えた世界の見え方

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NPO法人「Piece of Syria」(大阪市、代表理事:中野貴行)、株式会社「人と音色」(神戸市、代表取締役:武藤紗貴子)、一般社団法人「demoexpo」(大阪市西区)は、2026年3月6日(金)、大阪・京町堀のイタリアンレストラン「osteria ego(オステリアイーゴ)」にて、体験型レストランイベント『SEKAI KITCHEN ~シリア シリアウ オイシリア~』を開催しました。
[動画: https://www.youtube.com/watch?v=7-tw1ijLUxw ]
イベントでは、料理・音楽・写真という三つの文化体験を通じて「シリアと知り合う」ひとときを共にしました。

食の体験:美食で有名なシリア料理をアレンジする楽しみを

日本在住のシリア人シェフ Hiba Jamjoom(ヒバ ジャムジューム)氏と、osteria ego オーナーシェフ・山田真志氏が「シリアのハレの日」をテーマに、料理を監修しました。前菜からデザートまで、カラフルな野菜や香り高いスパイスが皿の上に広がりました。婚礼や祝祭の席での料理や家庭料理の記憶と、山田氏のイタリア料理の感性を掛け合わせ、「再現」ではなく「新しい一皿」として仕立てた料理は、参加者から「前菜やデザートの色どりに心惹かれた」という声が多数寄せられました。
さらに多彩なスパイスを好みでブレンドできる「スパイスバー」を設置し、自分で名前をつけて小瓶に詰めて持ち帰るという体験も。「誰かに渡す」という行為を促すことで、今日感じたことを言語化するきっかけにもなりました。

レンズ豆のスープ

シリア料理にアレンジを


参加者が作るスパイスバー

料理を監修した山田真志氏

音楽体験:中東の音楽に日本人アーティストが新しい音を重ねて

サウンドアーティスト・山本啓氏が、トルコのイスタンブールでシリア人アーティストたちとセッションと対話を重ねながら生み出したオリジナル楽曲を生演奏しました。現地で録音した伝統楽器ウードのシリア音楽に、エフェクトとループを組み合わせた繊細な音世界が、食事の場に静かな感動を重ねました。QRコードつきカードから楽曲を持ち帰ることもでき、体験をその場限りで終わらせない設計がなされていました。参加者からは「現地のエピソードを聞いた上で、山本さんの音楽を聴いたら、涙が出そうになった」という感想が届いています。

現地で録音した楽曲をサンプリングし、その場で音を重ねてアレンジを


山本氏がトルコ・イスタンブール在住のシリア人アーティストとセッション

イスタンブールで山本氏が出会い、音楽を録音したシリア人アーティストのフセイン氏

写真展とトーク

シリアの人々や日常の風景を収めた写真が会場の壁に展示されました。各写真には、Piece of Syria 代表・中野貴行が「個人的に感情が動いた体験」を綴ったキャプションが添えられ、さらにQRコードから関連動画を視聴できる構成に。一枚の写真が、文字と映像の三層で立体的に語られました。
「知識として見る」のではなく、撮影者の感情を介して「感じながら見る」この仕掛けが、参加者の認識を揺さぶりました。「シリアを特殊な背景を持つ遠い国としてではなく、私たちと変わらない豊かな生活文化を持つ国として受け取れた」という声が届いています。

さらに、中野が20年にわたるシリアとの関わりをもとに、ニュースでは伝わらない生活者としてのリアルを語りました。結婚式でのスーツ文化、謝意の伝え方の違い、食卓が持つ意味──思考のバックグラウンドが垣間見えるエピソードが続き、参加者が「シリア人も同じ人間だ」と感じる瞬間を生み出しました。
また、日本在住のシリア人シェフ Hiba Jamjoom氏もその場に加わり、参加者との自然な交流が生まれました。「ヒバさんの笑顔に触れて、シリアに行きたくなった」という声は、知識ではなく人との出会いが国境を縮める力を示しています。
イベント終了時には、展示した写真・キャプション・動画QRコードをすべて収録したフォトブックがお土産として手渡されました。会場で感じた体験を、日常に持ち帰って何度でも開ける形にした特別な一冊です。体験が参加者の外へと広がっていく仕掛けでもありました。

感情が動いた瞬間を切り取った写真展

MCしまだあや氏と中野のトーク


Hiba氏も加わってシリアの話を聞く

思わず笑顔が溢れる空間に

参加者の声:五感の入り口が「自分ごと化」に

「シリアを『特殊な背景を持つ遠い国』としてではなく、固有性と普遍性の両方を持つ生活文化として受け取ることができました。特に写真展示での『見る→決めつける→ほどかれる』という体験は、自分がいかに無意識に先入観で意味づけをしていたかに気づかされる、非常に示唆的なものでした」

「パブリックなテーマを『正しく理解すべき対象』から、まず感覚的に出会い、後から思考を深める対象へと変えている点に価値を感じます。『おいしい』『きれい』という五感の反応を入り口にすることで、情報の量だけでは到達できない『自分ごと化』への接点が生まれるのだと実感しました」

「参加前はシリアという言葉がニュースの文脈に回収され、戦争や難民といったイメージが先行していました 。しかし、料理や音楽を通じて触れたのは、そこで営まれてきた美意識や家族性でした 。社会課題に向き合う前に、まず失われつつあるものの『豊かさ』を知ることの大切さを学び、認識のフレームが更新されました」

「文化を単に分かりやすく伝えるのではなく、大人の認識そのものを揺さぶるような『あそび』の形が面白いと感じました 。自分の思い込みや社会との距離感を見直すきっかけとして、文化体験や対話は非常に有効な入り口になり得ると期待しています」
SEKAI KITCHEN ~シリア シリアウ オイシリア編~
日 時 2026年3月6日(金)
会 場 osteria ego(オステリアイーゴ)大阪市西区京町堀1-13-20 Maison de 京町堀
形 式 招待制/コース料理・音楽ライブ・写真展・トークセッション
主 催 NPO法人Piece of Syria / 一般社団法人demoexpo / 株式会社人と音色

Chef:山田 真志(osteria ego)・Hiba Jamjoom
Sound Artist:山本 啓
Video:木平尚吾
Photo:はまだみか(人間)
Planner・MC:しまだあや
Producer:武藤崇史(人と音色)、今村治世( 一般社団法人demoexpo)

主催・プロデュースチーム

NPO法人 Piece of Syria
Piece of Syriaは「シリアをまた行きたい国にする」ことを目標に、未来の平和と復興を担うシリアの子どもたちに、教育を届ける国際協力NGOです。幼稚園運営、小学校の校舎修復、心のケアなどを通じて、5万人を超えるシリアの子どもたちに教育を届けると共に、日本全国やオンラインで「シリアの今と昔」を伝える講演・写真展などのイベントを実施しています。https://piece-of-syria.org/

一般社団法人demoexpo
一般社団法人demoexpoは、大阪・関西万博をきっかけに、国・企業・市民がまちの中で交わる共創の場づくりに取り組んできました。現在はその経験をベースに、大阪のまちを舞台にした社会実験や、世界各国・地域の人々と協働する文化・交流プロジェクトを推進しています。https://demoexpo.jp/

株式会社人と音色
人と音色は「ちがいに、耳を傾ける。」をテーマに、ひとりひとりの「ちがい」と向き合う教育研究チームです。学校や家庭、地域の習い事教室などあらゆる場所が子どもたちにとって「安心して挑戦できる場所」となるように、障害児教育の専門家として地域の人びとと力をあわせ「挑戦のユニバーサルデザイン」に向かって活動しています。https://hitoto-neiro.jp/

SEKAI KITCHENについて

 SEKAI KITCHENは、2025年の大阪・関西万博を契機に始まった、demoexpoによる国際文化交流プロジェクトです。日本ではまだ出会う機会の少ない国や地域の食文化に光を当て、その日・その期間だけの特別なメニューを通して、世界と出会う食体験をつくります。
 現地のレシピや監修をもとにしながらも、単なる再現では終わりません。大阪の料理人とともに対話を重ね、その土地の記憶と大阪の感性が交わる「新しい一皿」を生み出します。
 目指すのはイベントで終わることではなく、10年後、20年後にもまちの中に根づき、ふとした瞬間に「どこかの世界」を感じられるメニューが生まれること。食から始まる、持続する国際文化の接点を育てていきます。

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