~国内の傘の忘れ物件数は年間推定328万本、原材料価格高騰で傘価格も上昇傾向、傘の忘れ物による経済損失は年間約 66億円規模に~

「落とし物が必ず見つかる世界」を目指し、「落とし物クラウドfind」を展開する株式会社find(所在地:東京都港区、代表取締役CEO:高島 彬)は、6月11日の「傘の日」に合わせ、日本社会における“傘の忘れ物”の実態について調査・分析を実施いたしました。
findが提携する鉄道・バス事業者などの落とし物データをもとに推計した結果、国内における年間の傘の忘れ物件数は推定328万本規模にのぼる可能性があることが分かりました。
また、近年は原材料であるナフサ価格高騰や物流費上昇、円安などを背景に、ビニール傘を中心とした傘価格も上昇傾向にあります。こうした中、findでは傘の忘れ物の本数と平均購入価格をもとに試算した結果、傘の忘れ物による経済損失は年間最大66億円規模に及ぶ可能性があると推計しました。
さらに、傘の忘れ物は利用者側の経済的損失だけでなく、公共交通機関における保管・管理負荷や、資源廃棄による環境負荷にもつながっています。
◆調査・分析サマリー
- 国内における年間の傘の忘れ物件数:推定328万本(※1)
- 傘の忘れ物による推定経済損失:年間 約53億円 ~ 66億円 規模(※2)
- 傘の忘れ物環境負荷指数:推定CO2換算 約2,273トン 相当(※3)
- 傘の忘れ物が増加する時期:6月および10月(梅雨・台風・秋雨時期)(※4)
- 主な発生場所:鉄道・バスなど公共交通機関(全体の約84%)(※5)
- 主な背景:降車時の動作切り替え、雨天後の置き忘れ など
(※1)令和7年 警察白書 第2章 生活安全の確保と犯罪捜査活動 のデータに対し、「落とし物クラウドfind」が持つ大規模な実データをサンプリングとして適用し、全国の年間損失額をマクロ推計し算出
(※2) 総務省統計局「小売物価統計調査(動向編)」、各流通市場データ、および「落とし物クラウドfind」の種類別拾得実績を総合し算出。
(※3)環境省「3R原単位公表データ」、日本洋傘振興協議会(JUPA)市場統計、林野庁「森林の二酸化炭素吸収力」算定基準、株式会社アイカサ「傘のライフサイクルにおけるCO2排出量試算」、および当社推定傘の忘れ物の本数を総合し算出。
(※4)(※5)「落とし物クラウドfind」2025年1月~12月度 プラットフォーム内部統計データ
◆国内年間推定328万本の傘の忘れ物
当社のデータ分析によると、年間を通じて傘の拾得数には非常に強い「季節性」と「場所の偏り」があることが浮き彫りになりました。 月別推移では、梅雨時期である6月(36,177件)と秋雨や台風の影響を受ける10月(36,790件)が年間の双峰ピークとなっています。一方で、降水確率の低い1月(6,465件)や2月(6,201件)はピーク時の約6分の1にまで減少しており、傘の忘れ物の発生頻度は天候(降水量)に完全に比例しています。
また、拾得場所の傾向をみると、鉄道(183,323件/約67%)とバス(46,186件/約17%)が突出しており、全体の約84%が公共交通機関で発生しています。


◆近年高まる「傘の忘れ物」の経済的インパクト
近年、コンビニなどで販売されるビニール傘の価格は上昇傾向にあり、1本600円~800円の商品も一般化しています。さらに総務省の小売物価統計調査によると、一般的な長傘(普及品)の平均価格も1,700円以上へと上昇しています。
背景には、原材料であるナフサ価格の高騰、円安による輸入コスト増加、物流費上昇、そして耐風仕様など傘自体の高機能化があります。これまで“安価な消耗品”として認識されがちだったビニール傘も含め、傘の紛失は生活者にとって無視できない支出になりつつあります。
また、findのデータから傘の忘れ物の内訳を分析したところ、長傘(41.27%)と折りたたみ傘(36.44%)が全体の約78%を占めていることが判明しました。つまり、傘の忘れ物の多くは使い捨て感覚のビニール傘ではなく、生活者が「長く使う想定で購入した1,500円以上の雨傘」であり、これが日本全体で年間最大約66億円という巨額の経済損失につながる主因となっています。
◆傘の忘れ物による環境負荷も社会課題に
findでは今回、傘の忘れ物が引き起こす環境負荷についても独自試算を実施しました。落とし物として届けられた傘の多くは、一定の保管期間を過ぎても引き取り手(持ち主)が現れない場合、最終的に「廃棄処分」されます。
<傘の忘れ物環境負荷指数>
- 推定傘の忘れ物傘本数: 328万本
- 傘1本あたり生涯CO2排出量: 692g
- 傘の忘れ物による年間総CO2排出量: 約 2,273 トン
この年間約2,273トンというCO2排出量は、杉の木約25.8万本が1年間に吸収する量に匹敵し、ガソリン車で地球を約436周(約1,748.7万km)走行した際に出る排出量と同等です。
傘にはプラスチックや金属、塩化ビニールなど複数の異なる資源が強力に接着されており、手作業による分別・解体が極めて困難な構造をしています。そのためリサイクル率が著しく低く、その大半がそのまま埋め立てや焼却処分となることが、CO2排出量を押し上げる構造的な要因となっています。
◆株式会社find 代表取締役CEO 高島 彬からのメッセージ
私たちは、単に落とし物を効率的に管理するシステムを作っているわけではありません。今回浮き彫りになった『傘の忘れ物』の問題は、年間約66億円もの経済損失がある大きな環境課題です。
これまで『見つからないのが当たり前』『安価だから諦める』とされてきた落とし物の常識をテクノロジーで変革し、忘れ物の再活用による環境負荷の軽減を通じて、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
今後も、公共交通機関や商業施設など人が多く集まる施設との提携を加速させ、『落とし物が必ず見つかる世界』の実現を目指してまいります。
◆万が一忘れたときのために!見つかりやすくするためのTips

- 【事前対策】見分けやすいように目印をつけよう
傘やワイヤレスイヤホンなどは、同じような落とし物が多く届けられます。目印をつけることで、ご自身の物と特定がしやすくなります。
- 【事前対策】大事なものは「写真」に撮ってから出かけよう
身の回りの物で落としやすいものは、お出かけ前にスマホで撮影しておくことを推奨します。万が一落とし物をしても、「find chat」でのお問合せ時に写真を添付しておけば、見つかる可能性が飛躍的に高まります。
◆「落とし物クラウドfind」について
「落とし物クラウドfind」は、落とし主の「連絡するだけでも大変」「探しても見つからない」という悩み・不安を、テクノロジーの力によって解決するサービスです。常に最先端の技術を取り入れ様々なサービスと連携することでアップグレードし、利便性向上を図っています。また、遺失物管理だけではなく、返却率向上や管理者の業務効率化をはじめ、ユーザーとのコミュニケーションから警察署への連携まで、ワンストップで利用できる仕組みを提供しています。
鉄道会社や商業施設、テーマパークなど、多くの人が集まる場所で必ず発生する「落とし物」を、迅速かつ効率的に見つかる環境づくりを支援し、ユーザーの満足度向上に貢献することで、導入企業と利用者の信頼関係を築き、安心して日常生活を送ることができる社会の構築に貢献します。
<落とし物クラウド find> https://service.finds.co.jp/

◆find 会社概要
会社名:株式会社find
代表者:代表取締役CEO 高島 彬
本社所在地:東京都港区西新橋3丁目13番3号 BIZCORE西新橋11階
資本金:1,000万円
事業内容:「落とし物クラウドfind」を中心とした、落とし物DX・管理受託・リユース事業
コーポレートサイト:https://www.finds.co.jp/
採用サイト:https://www.finds.co.jp/recruit
公式X: https://x.com/find_otoshimono