がん診療医と免疫学エキスパートとの連携強化・教育支援を通じ、がん患者がより適切な治療を受けられる環境の充実を目指す
株式会社Medii(本社:東京都新宿区、代表取締役医師:山田 裕揮、以下「Medii」)は、社会福祉法人 三井記念病院 総合内科科長 峯村 信嘉医師を代表として設立された「irAE診療コンソーシアム(英文名:Clinical Consortium of irAE、略称:CCi)」において、医師同士をつなぐ症例相談サービス「Medii Eコンサル」のシステム提供および運営事務局として、その活動を支援します。
CCiは、irAE(免疫関連有害事象)診療における医師同士の連携促進と、irAE診療に関する最新知見の共有を通じて、がん患者により最適な治療を届けることを目的として設立されました。

設立の背景
近年のがん治療は、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の登場により大きく進歩しています。ICIは患者自身の免疫機能を活性化することで優れた治療効果をもたらす一方、免疫反応が過剰になることで、全身のさまざまな臓器に炎症が生じることがあります。これが免疫関連有害事象(irAE)です。
irAEへの対応には、がん治療の知識に加え、多臓器にわたる免疫系の専門知識が求められます。「がんの進行」と「irAEの重症化」という2つのリスクを同時に見据えるには、診療科の枠を越えた医師同士の連携が欠かせません。
そして、irAEはいつ、どのような形で発症するかの予測が難しく、対応の知見が蓄積されにくい領域でもあります。患者さんごとの連携にとどまらず、その知見を集約し、日本中のどの患者さんにも質の高い医療が届く仕組みが必要です。
こうした背景から、irAEに精通した免疫学のエキスパートが参画する「CCi」を設立しました。がん患者がより適切な治療を安心して受けられる環境の充実に貢献してまいります。
irAE診療コンソーシアムの概要
[表: https://prtimes.jp/data/corp/60898/table/103_1_268e776ef2040cc3a603d019e5eb6690.jpg?v=202608191145 ]
活動内容
CCiでは、がん診療に携わる医師が、irAE診療において全国でも限られたエキスパートの専門的見解を得られる無料の症例相談窓口を開設しました。
irAE診療コンソーシアム症例相談窓口の詳細:https://medii.jp/clinical-consortium-of-irae
本窓口には、次のような特長があります。
- 曜日や時間を問わず相談できる
オンラインの相談窓口のため、24時間いつでも相談でき、数時間以内に回答が届きます。タイミングによっては、院内コンサル(院内の他の診療科への相談)よりも早く助言を得られる場合があります。
- 複数の専門的視点からの助言を得られる
必ずしも最適解が一つとは限らない臨床的な問いに対して、リウマチ膠原病内科、腫瘍内科、免疫内科など、異なる領域のエキスパートがそれぞれの専門的見地から回答します。
- 最適な方針が定まるまで何度も質問できる
症例ごとに専用のチャットルームが作られるため、一度の回答で区切らず、その患者の経過を踏まえながら、最適な方針が定まるまで何度でもエキスパートとやり取りができます。
重症度や臓器を問わず、幅広い相談を受け付けています。症例情報を安全に共有できる環境のもと、「他の選択肢はないか」「このまま治療を継続してよいか」など、エキスパートとともに検討できる場としてご活用いただけます。
また今後は、症例相談を通じて蓄積された知見やニーズをもとに、irAEに関する情報発信や教育コンテンツの開発など、irAE対応力のさらなる向上に向けた多角的な支援活動の展開も視野に入れ、より良い診療体制の構築を目指します。
CCi代表コメント

社会福祉法人 三井記念病院 総合内科科長
irAE診療コンソーシアム 代表
峯村 信嘉 先生
免疫チェックポイント阻害薬が広く標準治療として用いられるようになった今、irAE診療にはこれまで以上に多診療科での連携が求められています。私自身も院内でirAE患者さんの診療に携わる中で、複数の診療科の先生方と連携しながら治療方針を検討してきました。こうした経験を重ねて「適切なirAEマネジメントには領域を超えたタイムリーな協働が欠かせない」と痛感しています。
今回設立したirAE診療コンソーシアムは、こうした協働を全国に広げることを目指しています。一人でも多くの先生方にご活用いただき、irAE診療に携わる先生方が安心して診療できる環境、そしてより多くの患者さんに適切なirAEマネジメントが届く環境を、皆様と共に創っていけることを願っています。
株式会社Mediiについて
Mediiは「誰も取り残さない医療を」というミッションを掲げ、希少疾患やがんなど診断や治療の技術が高度に進化する領域を中心に、医療課題の解決に取り組んでいます。医師には、医学調査に最適化したAIで効率的にエビデンスを調べられる「Medii Q」と、複雑な個別症例について経験豊富な専門医に相談できる「Medii Eコンサル」を完全無料で提供し、より良い意思決定を支援しています。これを支えるのが、疾患の診断率向上や治療選択の最適化を目指した多様なプロジェクトを推進する製薬企業向けソリューション事業です。両事業を通じて、主治医・エキスパート専門医・製薬企業・患者それぞれに価値をもたらす、持続可能な新しい医療インフラを構築しています。
Medii Eコンサル:https://medii.jp/e-consult(第5回日本サービス大賞 厚生労働大臣賞)
Medii Q:https://medii.jp/q(2025年日経優秀製品・サービス賞 最優秀賞)
コーポレートサイト:https://medii.jp
※Medii QおよびMedii Eコンサルは、医師間の情報共有または高度な医療コミュニケーションのための情報の提供支援を目的としたものであり、診断や治療の有効性や安全性を保証する医療機器ではありません。