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FPTジャパンホールディングス株式会社

FPTとSCSK、レガシーシステムの課題解決に貢献する「COBOL PARK」を設立、事業を開始

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FPTとSCSKは合弁事業を行うための新会社「COBOL PARK株式会社」を設立し、事業を開始したことをお知らせいたします。

FPTコーポレーションはFPTジャパンホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:ド・ヴァン・カック(Do Van Khac)、以下 FPT)を通じ、SCSK株式会社(所在地:東京都江東区、代表取締役 執行役員 社長:當麻 隆昭、以下 SCSK)と、主にメインフレームを利用している企業を対象に、ビジネス継続に向けた既存レガシーシステム※1の維持・改善やモダン化に向けた道筋を提示など、出口戦略の提供を事業の柱とする合弁事業を行うための新会社「COBOL PARK株式会社(以下COBOL PARK)」を設立し、事業を開始しました。
個別最適化されたレガシーシステムの全体最適化を促進し、お客様が経営資源を戦略的に再配分できる環境を整えることで、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進および競争力の強化に貢献します。

※1 技術面の老朽化、システムの肥大化・複雑化、ブラックボックス化等の問題があり、その結果として経営・事業戦略上の足かせ、高コスト構造の原因となっているシステム
出典 : デジタル社会の実現に向けた重点計画|デジタル庁 (digital.go.jp)

調印式の様子(左から:FPTコーポレーション 取締役会長 チュオン・ザー・ビン(Truong Gia Binh)、SCSK 代表取締役 執行役員 社長 當麻 隆昭)

背景と経緯
レガシーシステムの継続的な運用は、企業のビジネス継続におけるリスク要因となっており、日本全体の社会課題の一つとされています。中でもメインフレームは、高い処理能力と信頼性を備えたシステム基盤として、特に安定性・堅牢性が求められる金融機関を中心に長年活用されてきました。しかしながら、メインフレーム上で稼働するシステムの多くは、COBOLをはじめとするレガシーテクノロジーで構築されており、これらに精通したエンジニアの高齢化や、若手技術者の育成機会の減少により、技術継承が困難な状況にあります。その結果、システム刷新時に現行仕様を正確に把握できる人材の確保がますます難しくなっています。
SCSKとFPTコーポレーションは、2018年にアジア太平洋地域におけるITサービス事業での包括的協働パートナーシップに関する覚書を締結し、以降、両社で協業を推進してまいりました。また、2024年10月の発表に基づき、SCSKとFPTは、ナショナルアジェンダであるレガシーシステムの継続的な運用およびマイグレーションを目指し、合弁会社である「COBOL PARK」の設立を検討・協議してまいりました。このたび、SCSKとFPTは、検討・協議の結果を踏まえ、双方の強みを活かし、メインフレームを有する企業の事業継続を支援することが社会的使命であるとの共通認識のもと、「COBOL PARK」を設立するに至りました。

SCSKは、これまで50年以上にわたり、日本の多様な業界に対してITサービスを提供してきたシステムインテグレーターとして、レガシーシステム領域の技術的知見、プロジェクトマネジメントスキル、業務ノウハウなどを有しています。一方、FPTは、世界30カ国以上で事業を展開し、若く勤勉な高度IT人材を多数抱え、グローバルにソリューションを提供できる強みを有しています。
このたび事業を開始した「COBOL PARK」では、これらの両社が有する強みとともに、FPTが有する独自の教育機関を通じた人材育成力を融合させます。
両社の強みを掛け合わせることで、お客様のレガシーシステムの継続的な活用と、将来的なモダン化に向けた選択肢の提供を実現し、ビジネスの持続的成長を支援してまいります。

社名への想い
日本企業が、今後も業務継続に不可欠な長年運用されてきたシステムの一翼を担うという強い想いを込めて、当社は社名を「COBOL PARK」としました。
60年以上にわたりプログラミング言語の主流として活用され、レガシーシステムを象徴する「COBOL」と、日本の社会課題解決に向けて官民を問わず多くの人々が協力し合う“集いの場”を意味する「PARK」を組み合わせることで、技術と人、過去と未来が交わる共創の場を目指しています。

各社からのエンドースメント(社名は50音順で掲載しています)
■ 損害保険ジャパン株式会社 常務執行役員 CIO 内山 修一 氏
COBOL PARK株式会社の設立を心より歓迎いたします。金融機関におけるメインフレームシステムの安定運用と、技術者の持続的な確保は、業界全体の重要課題です。SCSK様の豊富な知見とFPTジャパンホールディングスの柔軟な人材力が融合することで、レガシーシステムの維持・モダン化に向けた新たな選択肢が生まれることを大いに期待しています。
今後も、COBOL PARKの取り組みを通じて、SOMPOグループに対して、より付加価値の高いサービスの提供と業務の安定に貢献いただけることを願っています。

■ ニッセイ情報テクノロジー株式会社 代表取締役社長 岸淵 和也 氏
ニッセイ情報テクノロジーは、SCSK社様とFPTジャパンホールディングス社様による合弁会社「COBOL PARK」の設立を歓迎いたします。 安定・信頼性が高く求められる金融機関様のメインフレームシステムを今後も業務継続性の観点から維持・管理していく為には、当該人材の持続的な調達・確保が業界全体の社会課題となっております。そのような環境認識の中で、SCSK社様の長年に渡り培われた知見・技術力と、FPTジャパンホールディングス社様のマイグレーション案件ノウハウや柔軟な人材提供力を融合させ、社会課題解決にチャレンジされている姿勢に深く敬意を表します。
今後も、当社のメインパートナー社様として、
この新しいスキームも活用しつつ、開発体制の強化を担って頂きながら、お客様への貢献性・付加価値提供を共に高めてまいりたく存じます。
COBOL PARK株式会社の会社概要

関係者のコメント
SCSK株式会社 代表取締役 執行役員 社長 當麻 隆昭
日本企業が長年抱えるレガシーシステムは、維持管理コスト増大やセキュリティリスクの増大により、事業継続の負荷要因となっております。さらに、維持管理人材の高齢化に伴うIT人材不足が、刷新や高度化を阻む社会課題となっています。SCSKグループは、FPTジャパンとの共創によりCOBOL PARK株式会社を設立し、事業継続と出口戦略の選択肢を提供します。本事業を通し、維持・改善を含むモダナイゼーションを加速させ、日本企業のITシステム高度化・最適化を促進することを期待します。今後も当社グループの総合力を活かし、今競争力向上・企業価値向上に貢献してまいります。

FPTコーポレーション 取締役 会長 チュオン・ザー・ビン(Truong Gia Binh)
SCSK社とFPT社は、COBOLにおけるAMS(アプリケーションマネージドサービス)やIMS(インフラマネージドサービス)の分野で最高の関係を築いてきました。私たちはレガシーシステムのモダナイゼーションにおいても最高のパートナーとなれることを確信しています。
また、私たちの仕事の真のユニークさは、古いシステム、現在の運用、未来の革新を、AIを活用した新しい方法で実現していくことにあります。どんな業務にでもAIを積極的に取り入れることは、SCSKとFPTのCOBOL PARKからのお客様への特別な価値提供です。
私たちが、過去・現在・未来、そして日本とベトナムの架け橋となり、一緒に前進していけることを大変嬉しく思います。

SCSKについて
社名:SCSK株式会社
本社所在地:東京都江東区豊洲三丁目3番20号 豊洲フロント
ウェブサイト:https://www.scsk.jp/
SCSK株式会社は、コンサルティングから、システム開発、検証サービス、ITインフラ構築、ITマネジメント、ITハード・ソフト販売、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)まで、ビジネスに必要なすべてのITサービスをフルラインアップで提供しています。また、ITを軸としたお客様や社会との共創による、さまざまな業種・業界や社会の課題解決にむけた新たな挑戦に取り組んでいます。

FPTジャパンホールディングスについて
社名:FPTジャパンホールディングス株式会社
本社所在地:東京都港区三田三丁目5番19号 住友不動産東京三田ガーデンタワー33階
ウェブサイト:https://fptsoftware.jp/
FPTジャパンホールディングスは、ベトナムのICTリーディングカンパニーであるFPTグループで、海外に特化しIT事業を担うFPTソフトウェアの日本法人です。ベトナムと日本両国の文化・経済・知識の交流の懸け橋となり、先進技術を活用したサービスやソリューションを通じて日本のお客様に最大限の価値を届けることを目的に、2005年に設立されました。現在では、RPA、ブロックチェーン、AI、クラウド、ERP、ビッグデータ分析など多様なサービスをエンドツーエンドで展開し、お客様のデジタル変革(DX)の実現を支援しています。

FPTコーポレーションについて
ウェブサイト:https://fpt.com.vn/en
FPTコーポレーションは、ベトナムに本社を置く世界トップクラスのテクノロジー/ITサービス・プロバイダーです。 テクノロジー、テレコミュニケーション、教育の3つの主要な部門で事業を展開しています。設立から30年以上の間、実用的かつ効果的な製品を世界中の人々、企業および非営利団体に提供し、世界のテクノロジーマップにおけるベトナムの地位を確立してきました。最新の市場動向と新たなテクノロジーに迅速に対応するため、各種サービス、製品、ソリューション、およびプラットフォームのエコシステムを独自に開発しています。2024年には、売上高24億7000万USドルを達成し、従業員数は5.4万人に到達しました。

関連リンク
FPT、NVIDIA H200 Tensorコア GPUクラウドサービスの先行予約を開始し、日本におけるAI開発を加速させるFPT AI Factoryを開設
https://fptsoftware.jp/newsroom/news-and-press-release/press-release/20241113

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