
株式会社コメリ(新潟県 新潟市、代表取締役社長 捧 雄一郎 以下、コメリ)と、NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長 堀切 智)のグループ会社である日本通運株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長 竹添 進二郎 以下、日本通運)は、コメリが自社開発商品を輸入する際に、日本パレットレンタル株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長 二村 篤志 以下、JPR)のレンタルパレットを導入し、国際輸送での一貫パレチゼーションを実現しました。
人手不足が深刻化している物流業界では、物流の結節点で生じる手荷役作業に起因する長時間労働や、過重な肉体的負担の解消が求められており、国も企業に対策を促しています。本件取り組みによる一貫パレチゼーションの導入は、海上コンテナへの積み込み時間を年間約1,016時間削減する効果が期待されるほか、従来発生していた木製パレットの廃棄にかかる環境負荷を軽減します。

フォークリフトで荷役を効率化した
■取り組みの概要
コメリと、日本通運は2025年10月にレンタルパレットによる国際間の一貫パレチゼーションを開始しました。

(1) 輸出国側拠点となるNX中国はJPRからレンタルパレットの供給を受け、輸出の前に商品をパレットへ積み付けを行います。
(2) 海上コンテナへのバンニング(コンテナへの積み込み)をパレットで行います。【省力化】
(3) 海上輸送を行います。
(4) 日本通運が輸入港からコメリ物流センターまでドレージ(陸送)し、海上コンテナからのデバンニング(コンテナからの荷下ろし作業)をパレットで行います。【省力化】
(5) 日本国内のコメリ物流センターに商品がパレット積みのまま輸送され、そこで空になったパレットはJPRに返却されます。

海上コンテナにパレット積みで積載
■レンタルパレットによる一貫パレチゼーション
パレットを企業間で共有して、リレーのバトンのように輸送に使用することで、物流の結節点で生じる人力による荷役作業を解消することを「一貫パレチゼーション」といいます。一貫パレチゼーションを行うためには、標準化されたパレットと共有のしくみが必要で、JPRは標準規格サイズパレットをレンタル方式によって企業に供給することによって一貫パレチゼーションを可能にしています。

標準規格のレンタルパレットを企業間で共有することで一貫パレチゼーションを実現
■導入経緯
レンタルパレットによる一貫パレチゼーション実施までの経緯は以下の通りです。
[表1: https://prtimes.jp/data/corp/102973/table/117_1_e806ab7b4ce87ade8ae05f741003d230.jpg?v=202512181145 ]
■導入効果
本運用により以下の効果を確認しました。
[表2: https://prtimes.jp/data/corp/102973/table/117_2_a67cb21bdae3c89f4e1c9c843a7ff382.jpg?v=202512181145 ]
■各社コメント

コメリ 執行役員 物流統括部 杉村 卓勇
木製ワンウェイパレットは納品後に破棄されていましたが、JPRパレットへ切替えることで木製ワンウェイパレットの廃棄がゼロとなり、環境負荷の軽減に繋がっています。(年間約2万枚)
今後、一貫パレチゼーションのエリアの拡大を目指すとともに、コメリグループとして、事業活動における環境負荷の軽減と、CO2排出量の削減に努めてまいります。

日本通運 新潟支店長 生田 雅祐樹
お客様の課題解決に協力できたことをうれしく思います。今後も、お客様の良きパートナーとして、国内外で持続可能な物流ソリューションを提案・提供してまいります。

JPR 執行役員 海外営業部長 新井健文
パレット輸送は、国際間輸送においても長時間の荷役作業を大幅に削減する効果が期待できます。JPRは、国内はもとより国際間物流においても、レンタルパレットによるシームレスな輸送の実現、および荷役・積み替え時間の削減を通じて、荷主様の物流効率化と環境負荷の低減に貢献してまいります。