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国連WFP、シリアの包囲地区に食糧届ける

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シリア発 - 昨年10月以来、包囲作戦により人道支援物資の搬入が途絶えていた、首都ダマスカス近郊のマダヤ、北部イドリブ県のフアとケフラヤの3つの町に、1月12日、約500トンの食糧と支援物資を積んだ国連WFPなどのトラックが到着しました。

これら3つの町では、6万人近くの人々が閉じ込められているとされ、昨年10月以来、食糧やその他の支援物資の搬入が途絶えていました。

11日夜9時半頃、4万人の1か月分の食糧がマダヤに、2万人の1か月分の食糧がフア、ケフラヤにそれぞれ到着しました。

マダヤへの搬入を担当した国連WFPの職員は、「燃料が尽きたマダヤの町は暗闇に包まれていました。雨が絶え間なく降る中、車のヘッドライトや携帯電話の明かりで積み下ろし作業をしました。」と語りました。

「暗くなってからの到着だったのですが、子ども達が数人、我々を待ち続けていました。子ども達はすっかり体が冷えてしまっていましたが、到着した我々に駆け寄り、『ビスケットでもパンでも何でも良いから、すぐに食べられるものをちょうだい!』と言いました。」

国連WFPが届けた食糧には、米、小麦粉、油、塩、砂糖、缶詰、豆が含まれていました。特に、調理が不要ですぐに食べられる缶詰を優先して配布しています。

搬入された支援物資には、赤十字国際委員会(ICRC)、国連児童基金(UNICEF)、世界保健機関(WHO)などからの、医療・栄養補給物資なども含まれます。今後数日間であと2回の搬入が行われる予定です。

国連WFPは、毎月シリア国内で400万人に対して食糧支援を行っていますが、包囲下にある地域など立ち入りの難しい地域に住む人々へ人道支援物資を届けるために、すべての紛争当事者に対して、これらの地域への無制限のアクセスを継続して求めてきました。

国連WFP担当者は、「現地の人たちは、我々が去り、二度と戻ってこないことを一番恐れています。これらの地域へ自由に立ち入り、定期的に人道支援物資を届けられるようにすることが、最重要課題です。」と語っています。

国連WFPの活動はすべて善意の寄付金でまかなわれています。ぜひ皆様のあたたかいご理解とご支援をお願いします。

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