2017年に中米・コスタリカで開かれた国際的なロボットコンテストWROの世界大会に出場し、手話ロボットで世界3位に入賞した、追手門学院大手前中・高等学校(大阪市中央区、校長:浜田賢治)の生徒の活躍が、2021年度の中学英語教科書に教材として採用されました。

掲載ページ(啓林館英語教科書「BLUE SKY」)
手話ロボットは、当時、中学1年~3年生の5人でつくるチームが開発しました。
大会のテーマだった「サスティナビリティ(持続可能性)のためのロボットを製作せよ」というミッションに対して、手話が使えない人でも耳の不自由な人とコミュニケーションがとれるようにしようと、言葉を手話に翻訳する「手話ロボット」の製作に取り組みました。

手話ロボットで世界3位に入賞した中学生チーム(2017年撮影)
ロボットはWROのルールの下、市販のロボットキットで製作するのが条件で、生徒たちは予めいくつかの言葉をロボットに登録し、その言葉が発声されると、人の手の形をした部分に信号が伝わり、指文字を表現する高さ約50センチのロボットを開発しました。
2021年度の中学2年生向けの英語教科書に教材として採用したのは啓林館です。「将来の夢」というテーマで中学生自身が一から製作したことや、ロボットの構造などが紹介されています。
すでにこの教科書の採用を決めている中学校もあるということで、同世代の中学生が世界に挑戦した軌跡を通じて興味を持って英語を学ぶきっかけになればと期待しています。
【ポイント】
2017年のロボットコンテストWRO世界大会に出場した中学生チームが英語教科書に採用
中学生チームは言葉を手話に翻訳する「手話ロボット」で世界3位に入賞
教科書では開発秘話や生徒たちの将来の夢が掲載