ServiceNowとArmisは、テクノロジー環境全体を「可視化、判断、実行」できる、統一されたエンドツーエンドのセキュリティエクスポージャーおよび運用スタックを創出
本買収により、ServiceNowのセキュリティおよびリスクソリューションの市場機会は3倍以上に拡大し、自律的かつプロアクティブなサイバーセキュリティのロードマップを加速
※本資料は、2025年12月23日(米国時間)付けで米国ServiceNow, Inc.が発表した報道資料の抄訳版です。
ビジネス変革を支える“AIコントロールタワー”であるServiceNow(NYSE: NOW)は本日、Armisを77.5億ドルの現金で買収する契約の締結を発表しました。Armisは、サイバーエクスポージャー管理およびサイバーフィジカルセキュリティのリーダーであり、世界中の企業、政府、重要インフラにおけるIT、オペレーショナルテクノロジー(OT)、医療機器などのあらゆる環境にわたるアタックサーフェス(サイバー攻撃の対象となりうるすべての接点や経路)のサイバーリスクを管理しています。本買収により、ServiceNowのセキュリティワークフローの提供範囲が拡張され、すべての接続デバイスにおけるAIネイティブでプロアクティブなサイバーセキュリティと脆弱性対応が促進されます。ServiceNowとArmisは、リアルタイムのアセットディスカバリー、脅威インテリジェンス、リスクの優先順位付けを、自動化された修復・対応ワークフローと連携させることで、テクノロジー環境全体にわたって「可視化、判断、実行」が可能な、エンドツーエンドの統一されたセキュリティエクスポージャーおよび運用スタックを構築します。
組織のAIの導入が進む中、セキュリティはCEOにとって引き続き最優先事項となっています。情報セキュリティに対する世界のエンドユーザーの支出は、脅威の増大やAIおよび生成AIの活用の広がりを背景に、2026年には12.5%増の2,400億ドルに達すると予測されています(1)。急速なAIの導入により組織のアタックサーフェスが拡大する中、リスクを最小限に抑えてセキュリティ体制を強化するためには、脆弱性をリアルタイムで可視化し、優先的に修正すべき事項に関する実用的な洞察が不可欠です。Armisの買収により、サイバーセキュリティの重要かつ急成長している分野におけるServiceNowのセキュリティ、リスクおよびOTポートフォリオが拡大・強化され、組織の接続環境における信頼を強化することでAIの導入をさらに促進します。ServiceNowのセキュリティおよびリスクビジネスは、2025年第3四半期に年間契約価値(ACV)で10億ドルを超えており、すでにセキュリティ分野のリーダーとしての地位を確立しています。今回の戦略的買収により、ServiceNowのセキュリティおよびリスクソリューションにおける市場機会は3倍以上に拡大し、自律的かつプロアクティブなサイバーセキュリティに向けたロードマップが加速することが期待されています。
ServiceNowのプレジデント 兼 最高執行責任者(COO) 兼 最高製品責任者(CPO)であるアミット・ザヴェリー(Amit Zavery)は、次のように述べています。「ServiceNowは次世代のセキュリティプラットフォームを構築しています。エージェンティックAIの時代において、組織が長期的にAIをスケールさせるためには、あらゆるクラウド、アセット、AIシステム、デバイスにわたるインテリジェントな信頼とガバナンスが不可欠です。Armisとともに、あらゆるテクノロジー資産にわたってリアルタイムかつエンドツーエンドでプロアクティブな保護を実現する、業界を定義する戦略的なサイバーセキュリティ防御シールドを提供していきます。現代のサイバーリスクは単一のサイロ内に留まるものではなく、ServiceNow AI Platformにセキュリティが組み込まれることで、私たちもその壁を越えていきます。」
Armisの共同創設者 兼 CEOであるエフゲニー・ディブロフ(Yevgeny Dibrov)氏は、次のように述べています。「AIは、多くの組織が適応できるスピードよりも速く脅威環境を変化させています。接続されたすべての資産が、潜在的な脆弱性の起点となっています。私たちは、最も重要な環境を保護し、官民両方の組織が先手を打って必要なリアルタイムのインテリジェンスを得られるようにするためにArmisを立ち上げました。組織は、環境全体を明確に把握し、状況に応じたリスクを理解し、インシデントが発生する前にアクションを起こすことが可能になります。ServiceNowとの統合によって、お客様はエクスポージャーを削減し、セキュリティを大規模に強化するための強力な新しい方法を得ることになります。」
JPMorgan Chaseのグローバルテクノロジー戦略イノベーションパートナーシップの責任者であるラリー・ファインスミス(Larry Feinsmith)氏は、次のように述べています。「AIとエージェントの時代において、その利益と価値は計り知れませんが、同時に複雑さも増しています。ServiceNowとArmisの組み合わせは、企業のコネクテッドテクノロジー資産の動的な全体像と、信頼できるAIを保護し実現するためのAIおよびエージェントを活用した設計図を提供するものです。」
ServiceNow AI Platform上でのサイバーフィジカルセキュリティへの参入とサイバーエクスポージャー管理の拡大
Armisは、リアルタイムでのアセット検出と最高リスク事項の優先順位付けにより、サイバーエクスポージャー管理のライフサイクル全体を拡張します。Armisのセキュリティ製品とServiceNowのワークフローを組み合わせることで、製造や医療などのサイバーフィジカル資産を扱う業界を含め、エンドツーエンドの保護とライフサイクルアクションを推進します。これにより、セキュリティチームは侵害が発生した後に対応するのではなく、サイバー犯罪者の先を行くことが可能になります。Armisの機能と独自のデータセットを、組織全体のAIをオンボーディング、統制、管理する「ServiceNow AI Control Tower」に接続することで、ServiceNowは広範なセキュリティ投資を基盤に、AIセキュリティにおいて不可欠なエンドツーエンドのエクスポージャー管理とIDガバナンスを実現します。
長年のパートナーであるServiceNowとArmisはすでに、Armisの差別化されたデータと洞察をServiceNowのワークフローアクションにつなげる複数の統合機能を提供しています。Armisは、従来のツールでは見落とされがちなOT、IoT、医療機器、産業機器など、管理・無管理のアセットに対して、エージェントレスで詳細なリアルタイムの検出と分類を行い、常に更新されるエンタープライズ環境のマップを作成します。
ServiceNowのビジネスコンテキストCMDBは、アセットをサポート対象のサービスやプロセス、チームにマッピングします。ServiceNow AI Platformと組み合わせることで、サイバーエクスポージャーと解決ワークフローを完全かつ実践的に理解し、AIを活用した攻撃から組織をより効果的に防御できるようになります。エクスポージャーに関する洞察は自動的に適切なチームに送られ、大規模な修復のきっかけとなり、企業リスクの継続的かつ測定可能な削減を実現します。ArmisとServiceNowは、個別のツールによる断片的なビューではなく、サイバーアセットエクスポージャー管理のための信頼できるAIネイティブなプラットフォームを提供し、何が接続され、何がリスクにさらされ、どれほど迅速に対処できるかについて顧客に確信を提供します。
Armisは、エンタープライズIT、OT、クラウド、およびIoT環境におけるイノベーションとサイバーセキュリティプラットフォームのリーダーとして広く認められています。Armisは最近、2025年のGartner(R) Magic Quadrant(TM)においてCPS(サイバーフィジカルシステム)保護プラットフォームのリーダーに選出されました。また、同社は年間経常収益(ARR)が3億4,000万ドルを超え、前年比のARR成長率は50%を超えています。2015年に設立され、約950人のチームを擁するArmisのプラットフォームは、Fortune 100の35%以上、Fortune 10の7社を含むGlobal 2000企業、さらには世界中の公共部門や政府機関から信頼されています。
取引の詳細
最終契約の条件に基づき、慣習的な調整を条件として、ServiceNowはArmisを約77.5億ドルの現金で買収することに合意しました。ServiceNowは、現金と負債の組み合わせにより本取引の資金を賄う予定です。本取引は、慣習的な規制当局の承認および取引完了条件に従い、2026年下期に完了する予定です。取引完了後、ArmisのチームはServiceNowに加わります。
アドバイザー
Tidal PartnersがServiceNowの主任財務アドバイザーを務め、J.P. Morgan Securities LLCおよびBarclaysも財務アドバイザーを務めました。
以上
将来見通しに関する記述
本プレスリリースには、ServiceNowによるArmisの買収計画に関連する期待、信念、計画、意図、戦略について「将来見通しに関する記述」が含まれています。これには、将来の製品の機能および提供内容、ServiceNowにもたらされると期待される利益に関する記述が含まれます。将来見通しに関する記述は、既知および未知のリスクや不確実性の影響を受ける可能性があり、また、実際の結果がこれらの記述で示された内容や示唆された内容と大きく異なる原因となる不正確な前提に基づいている場合があります。このようなリスクや不確実性が現実のものとなる場合、または前提が誤っていることが判明した場合、当社の実際の業績は、当社が行った将来見通しに関する記述表明または示唆された業績とは大きく異なる可能性があります。当社は、将来見通しに関する記述を更新する義務を負わず、またその意図もありません。将来見通しに関する記述と実際の業績が大きく異なる要因には、ArmisのテクノロジーをServiceNow Platformに吸収または統合できないこと、取引終了後にArmisの従業員を維持できないこと、Armisのレガシービジネスに関連する予期しない義務または負債、潜在的な税務上の影響、当社の事業の中断、経営陣の注意およびその他のリソースの流用などが含まれますが、これらに限定されるものではありません。当社の財務およびその他の業績に影響を及ぼす可能性のある要因の詳細情報は、SEC(米国証券取引委員会)に提出する資料に記載されています。
ServiceNowについて
ServiceNow(NYSE: NOW)は、ビジネス変革を支える“AIコントロールタワー”です。ServiceNow AI Platformは、あらゆるクラウド、モデル、データソースと連携し、企業全体の業務フローを統合的に管理・自動化します。レガシーシステム、部門ごとのツール、クラウドアプリケーション、AIエージェントを一つにつなぎ、ビジネスのあらゆる領域で「インテリジェンス」と「実行」を結び付ける統合基盤を提供します。年間750億件以上のワークフローがプラットフォーム上で稼働しており、ServiceNowは分断されたオペレーションを連動した自律型ワークフローへと進化させ、確かな成果につなげています。ServiceNowがどのようにAIを人々の働き方に活かしているかについては、www.servicenow.com をご覧ください。
Armisについて
Armisは、サイバーエクスポージャー管理およびセキュリティの企業であり、アタックサーフェス全体を保護し、組織のサイバーリスクエクスポージャーをリアルタイムで管理します。Armisは、急速に進化する境界のない世界において、組織が地上からクラウドに至るまでのすべての重要な資産を継続的に可視化、保護、管理することを支援します。Armisは、Fortune100、200、500の企業だけでなく、各国政府、州、地方自治体を保護し、重要インフラ、経済、社会の安全を24時間365日守る支援をしています。Armisはカリフォルニア州に本社を置いています。
Gartner免責事項
Gartner, Magic Quadrant for CPS Protection Platforms, Katell Thielemann, Wam Voster, Ruggero Contu, 12 February 2025。Gartnerは、Gartner, Inc.および/または米国とその他の国におけるその関連会社の商標およびサービスマークであり、MAGIC QUADRANTは、Gartner, Inc.および/またはその関連会社の登録商標であり、本書では許可を得て使用しています。All rights reserved. Gartnerは、Gartnerリサーチの発行物に掲載された特定のベンダー、製品またはサービスを推奨するものではありません。また、最高のレーティング又はその他の評価を得たベンダーのみを選択するようにテクノロジーユーザーに助言するものではありません。Gartnerリサーチの発行物は、Gartnerリサーチの見解を表したものであり、事実を表現したものではありません。Gartnerは、明示または黙示を問わず、本リサーチの商品性や特定目的への適合性を含め、一切の責任を負うものではありません。この図表は、Gartner, Inc.がリサーチの一部として公開したものであり、文書全体のコンテクストにおいて評価されるべきものです。このGartnerの資料は、リクエストによりArmisから提供することが可能です。
(1) Gartner; Forecast: Information Security, Worldwide, 2023-2029, 2Q25 Update; 7/29/2025
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