
東部消防組合消防本部(沖縄県)は、TXP Medical株式会社(代表取締役:園生智弘)が開発した救急医療情報システム「NSER mobile」を令和8年11月1日より本格導入いたします。令和7年6月に実施した実証事業において、救急隊・医療機関の現場から寄せられた意見・要望をもとに、入力画面の改善や新機能の追加を行い、より現場に即したシステムへとブラッシュアップを重ねてまいりました。
【背景と課題】
東部消防組合消防本部の管内では近年、救急出動件数が増加傾向にあり、年間5,000件を超えて推移しています。さらに直近の動向としても、同期間(1月~9月)の搬送人員が例年同時期と比較して約150名増加するなど高水準で推移しています。高齢化の進展に伴い重症患者への早期対応が求められる一方で、救急隊の書類作成は手書き記録票と消防OAシステムへの二重入力が常態化しており、連続出動時の事務負担が大きな課題となっていました。
こうした課題の解消と、救急医療の質向上・データ活用によるEBPMの推進を目的として、令和7年6月10日に実証事業として「NSER mobile」の検証を行いました。


【実証事業から本格導入へ】
令和7年6月に実証事業を通じ、救急隊・医療機関の現場から寄せられた意見・要望をもとに、入力画面の改善や新機能の追加を行い、より現場に即したシステムへとブラッシュアップを重ねてまいりました。
こうした改善を経て、令和8年9月14日・15日には救急隊および参画医療機関を対象とした操作説明会と本番リハーサルを実施。スムーズな本番稼働に向けた最終確認を行いました。本格稼働に先立ち令和8年10月1日よりプレ運用を開始し、同年11月1日より本格運用へと移行いたします。


【関連リンク】
沖縄県 東部消防組合 HP
http://www.toubu-okinawa.jp/
【運用内容】
・各救急隊にNSER mobileタブレット端末を配備し、医療機関とリアルタイムでデジタル情報を共有しながら救急搬送を行います。
・参画医療機関では、NSER mobileからの傷病者情報(バイタル・処置内容・搬送先等)をPC・タブレットで受信し、受入れ準備を効率化します。
・手書き記録票と消防OAへの二重入力を解消し、ペーパレス化を実現します。
【期待される効果】
1.市民サービスの向上
・救急活動時間の短縮による早期搬送の実現
・救急搬送困難事案の減少
2.救急隊の業務効率化
・書類作成の二重作業解消による事務負担の大幅軽減
・連続出動時の記録業務効率化
3.医療機関の受入準備効率化
・デジタルデータによる事前情報共有と受入準備の早期化
・QRコード連携による電子カルテへのデータ転記支援
【「NSER mobile」について】
TXP Medicalが開発した「NSER mobile」は、救急隊と病院間のアナログな連絡(電話・紙帳票)を完全デジタル化し、救急搬送の可視化と適正化を図る統合プラットフォームです。事案情報入力・バイタルサイン共有・静止画・動画情報の共有・一斉照会・応需履歴・事後検証機能を実装し、患者の救急搬送から記録・分析までの一連業務をデジタルで管理します。本システムはISO/IEC 27017・ISO/IEC 27018認証を取得し、高水準の情報セキュリティ管理体制のもとで運用されています。

【TXP Medical株式会社について】
TXP Medicalは「医療データで命を救う」をミッションに、現役の救急集中治療医が立ち上げた次世代の医療インフラを牽引するスタートアップ企業です。基幹システムであるNEXT Stage ERは全国の大病院100箇所以上(大学病院・救命救急センターでのシェア約50%)で稼働、救急隊向けのNSER mobileは全国89地域、1200万人以上の人口カバレッジでの運用実績を有しています。
代表取締役:園生智弘(救急集中治療医)
設立:2017年8月28日
HP:https://txpmedical.jp/
- 医療機関・自治体向け急性期医療データプラットフォーム「NEXT Stageシリーズ」の開発と提供
- 急性期医療AI技術の開発と提供、臨床研究支援事業
- 900項目以上の検査データ・バイタルデータ等を利用した急性期領域の唯一無二のリアルワールドデータサービス