~製造現場のIoTの運用自動化を可能にする「長距離ワイヤレス給電システム」の開発を開始~
株式会社ビー・アンド・プラス(本社:埼玉県比企郡小川町、代表取締役:亀田篤志)は、「令和8年度埼玉県新技術・新製品開発支援補助金」に採択されました。
本事業では、工場や物流倉庫などの製造現場向けに5.7GHz帯のマイクロ波を利用した高出力且つ長い送電距離を特長とするワイヤレス給電(以下、WPT)システムの開発を進めます。
1. 開発背景
現在、国内の長距離WPTシステムは、オフィス等での温度や湿度のセンシングといった低消費電力なIoT用途向けに920MHz帯を利用した製品の導入が進んでいます。一方、工場や倉庫における予知保全や状態監視におけるAIの活用に向けては、現場のIoTからの頻繁なデータ収集が必要なことから、従来の920MHz帯と比較して更に高出力なWPTを求める声が高まってきています。
2. 事業の概要
今回、採択された事業テーマ「5.7GHz帯高出力長距離ワイヤレス給電システムの開発」では、5.7GHz帯の高周波特性を活かして、高利得な送電アンテナを形成し、920MHz帯WPTと同等のアンテナサイズにおいて、2000倍以上の電力供給を目指します。また、将来の製造現場への設置を想定し、WPTシステムの小型化と低消費電力化へ向けた増幅器の高出力化と高効率化を行います。これらの技術開発に加えて、試作機による実証試験を通して、製造現場で求められる機能の実装も進めていきます。

周波数毎の供給電力のイメージ(供給電力は計算値)
【補助事業者の決定】令和8年度埼玉県新技術・新製品開発支援補助金について - 埼玉県新産業育成課
3. 想定するアプリケーション
長距離WPTの用途として、製造装置の予知保全や加工品の品質管理用途のIoTへの電力供給が挙げられます。特にこれらの用途の中でもIoTの電池交換頻度が高い回転や移動する部位のセンシングでは、1m前後の送電距離と数百mWレベルのIoTの消費電力へ対応する必要があるため、マイクロ波による長距離WPTへの期待が高まっています。

5.7GHz帯長距離WPTの導入イメージ
4. 今後の展開
ユーザによる試験導入やPoCの実施要望のリクエストに応えるため、本事業の開発成果を基に実験試験局に対応した製品のリリースを予定しています。
今回の補助事業を通して、製造現場でのAI導入に不可欠なIoTの運用自動化をサポートする長距離WPTシステムを開発し、製造現場の効率化や省力化に貢献してまいります。
5.その他の取り組みについて
ビー・アンド・プラスでは、今回開発するマイクロ波によるワイヤレス給電システム以外にも電磁誘導方式WPTや電界結合方式WPTの製品開発およびソリューションの提供を行っています。
産業用途からモビリティ分野まで、多様な機器や環境に対応し、お客様の課題に合わせた最適なワイヤレス給電システムをご提案しています。
株式会社ビー・アンド・プラス
会社URL:https://www.b-plus-kk.jp
お問い合わせ:https://www.b-plus-kk.jp/contact