東京ガスのガスミュージアム(東京都小平市)では、2019年 4月2日(火)から 6月23日(日)まで、ガス灯館2階「ギャラリー」にて、2019年度第一回企画展『没後130年「井上安治」展』を開催いたします。
元治元年(1864)に浅草に生まれた井上安治(いのうえやすじ)は、「光線画」の作品で人気を博していた小林清親へ15歳で入門し、明治13年(1880)には早くも作品を発表しました。
師の作風を模倣しつつも自身の感性で捉えた東京風景を表現し、師の清親が「光線画」を手がけなくなった明治14年(1881)以後も作品を描き続けました。
明治14年(1881)から没年まで手がけた、134点の作品を数える「東京真画名所図解」と呼ばれる一連の作品は安治の代表作で、開化東京の風景を題材に取り上げて描きあげました。
明治17年(1884)からは、「探景 (たんけい) 」の画号を用いて三枚続きの開化風景や教訓画、時事報道関係、相撲絵なども描くようになりました。
しかし、明治22年(1889)に26歳の若さで急逝し、惜しくもその活躍は終わりを迎えました。
今回の展示会では、17歳でのデビューから26歳で亡くなるまでに描いた、 明治東京の風景画や開化絵などのさまざまな作品から、「井上安治」の活動の軌跡をご紹介します。
【会期】2019年4月2日(火) ~ 6月23日(日)
【休館日】月曜日 ※4月29日(月・祝)・5月6日(月・振休)開館、5月7日(火)休館
【開館時間】午前10時~午後5時
【会場】ガスミュージアム(GAS MUSEUM がす資料館)ガス灯館2階 ギャラリー
【入場】無 料
【問合せ先】ガスミュージアム(GAS MUSEUM がす資料館)
住所:東京都小平市大沼町4-31-25
TEL:042‐342‐1715/FAX:042‐342‐8057
受付時間:月曜日を除く10:00~17:00 ※月曜日が祝日の場合は開館、火曜日休館
担当:高橋
【ホームページ】https://www.gasmuseum.jp/
尚、本イベントは、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が推進する東京2020参画プログラムの文化活動にあたる「東京2020文化オリンピアード」の取り組みとして公認プログラムの認証を受けました。
■GAS MUSEUM がす資料館のご紹介
東京ガスのガスミュージアム(GAS MUSEUM がす資料館)は、日本のガス事業に関する貴重な資料を展示・収蔵するために、1967年(昭和42)に東京・小平市に開設され、五十年以上に渡り、この地で展示活動をおこなっています。
ガスミュージアムは、1909年(明治42)に建てられた、東京ガス本郷出張所を移設復元した「ガス灯館」と、1912年(明治45)に建てられた、東京ガス千住工場計量器室を移設復元した「くらし館」から構成されております。
「ガス灯館」1階の日本のガス事業の起源を展示・紹介する「ガス灯ホール」では、鹿鳴館で使用されたガス燈をはじめ、さまざまなデザインのガス燈が、2階ではテーマに沿って定期的に企画展を開催する「ギャラリー」があります。
「くらし館」には、1904年(明治37)に発行されたガス器具カタログに掲載されている器具を展示した「瓦斯器具立体型録」、ガス事業の歩みを、ある家族の五世代一世紀にわたる物語を通して分かりやすく紹介した「ガスとくらしの一世紀」、各時代の東京ガスの広告から当時の生活シーンを垣間見られる「広告でつづるガスのあるくらし」の四つのコーナーが1階にあります。また、2階の「ガス製造のうつりかわり」では工場の模型や、明治時代に実際に使われていたガス管をはじめ、ガスメーターやガス栓など、ガスの原料や製造、供給方法の変遷を紹介しています。
2棟のレンガ造りの展示棟に囲まれた中庭には、東京を中心に国内外で当時使われた燈柱を使用し、再現したガス燈をご覧頂くことともできます。
明かりから熱源へと140年以上に渡り、くらしと伴に歩んできたガスの歴史をご覧下さい。
【交通のご案内】
西武新宿線 花小金井駅北口「花小金井入口」バス停より
または、JR中央線 武蔵小金井駅北口より
[武21]錦城高校経由…東久留米駅西口行き西武バス
西武池袋線 東久留米駅西口より
[武21]錦城高校前経由…武蔵小金井駅行き西武バス
「ガスミュージアム入口」バス停下車徒歩約3分
西武新宿線 小平駅より徒歩約20分(1.5km)
新青梅街道 滝山南交差点角
※駐車場無料(数に限りあり)