商談前の企業分析・資料作成から、議事録分析・案件スコアリング・約30ページの提案書作成まで。AIに業務を任せ、人は判断と意思決定に集中する実践モデルを紹介

株式会社コミクス(本社:東京都渋谷区円山町、代表取締役:鈴木章裕、以下「弊社」)は、2026年8月10日、自社の経営・営業実務で運用している自律型AIエージェントの業務設計・運用モデルを体系化し、その実践内容の一部を公開しました。
生成AIを導入したものの「人がAIを都度操作する」段階にとどまる企業が多いなか、弊社ではClaude CodeやHermes AgentなどのAIエージェントを業務プロセスに組み込み、商談前の企業分析・資料作成から、商談後の議事録分析、顧客情報整理、案件スコアリング、フォロー方針の整理、提案書作成までを連動させています。
その実例の一つが、37商談分の資料を約15分で準備した業務フローです。単純な資料生成ではなく、カレンダーや過去の業務履歴、顧客情報等を踏まえ、AIが必要な作業を判断しながら実行する環境を構築しています。
生成AIを使う段階から、AIに業務を任せる段階へ
企業における生成AI活用では、文章の作成、議事録の要約、アイデア出しなど、人がその都度AIへ指示を出す使い方から始めるケースが一般的です。
こうした活用でも一定の業務効率化は可能ですが、業務のたびに人がAIへ指示し、出力された内容を別のツールへ移し、次の処理を人が開始している状態では業務プロセスそのものは大きく変わりません。
弊社が次の段階として取り組んでいるのが、
人がAIを使う → AIに業務を任せる → AIが自律的に働くことを前提に、業務そのものを再設計する
というAI活用です。
AIによって人を置き換えることを目的とするのではなく、情報収集や資料作成、整理、確認といった処理をAIへ移し、人間が判断、意思決定、顧客とのコミュニケーションなど、本来集中すべき仕事に時間を使える環境を目指しています。
LINEから一度依頼。37商談分の資料を約15分で準備
弊社が実際に運用しているAIエージェントでは、LINEからカレンダーを確認し、巻き取れる業務を進めるよう依頼すると、予定されている商談を確認しながら、
- 企業分析
- 商談、提案資料の作成
- 既存顧客へのフォロー内容の整理
- ミーティングアジェンダの作成
- 事前に必要となる情報整理
などを進めます。
重要なのは、37件それぞれについて人が資料を作るよう指示しているわけではないことです。
過去に行った業務や指示、顧客情報などをAI側が参照できる環境を整え、どの予定に対してどの業務が必要なのかを判断できるよう設計しています。

カレンダーを確認し、巻き取れる業務を進めるようAIエージェントへ依頼。個別に資料作成を指示するのではなく、必要な業務をAI側で判断します。
3体のAIに役割を持たせ、経営実務を分担
AIを一つの万能ツールとして扱うのではなく、役割を分けていることも弊社の運用上の特徴です。
日常業務では、実務を動かす役割、過去の情報やアカウント情報を把握して支援する役割、コードレビューやセキュリティを確認する役割など、3体のAIに異なる役割を持たせて業務を分担しています。
また、Claude Codeの運用環境全体では、AIエージェント55体、定期実行15本など、多数の処理を経営・営業実務へ組み込んでいます。
商談が終われば、議事録から提案書までAIが動き続ける
AIエージェントの活用は商談前だけではありません。
商談終了後に議事録が作成されると、その情報を起点に、
議事録作成 → 内容分析 → 顧客情報整理 → 案件スコアリング → フォロー方針の整理 → 約30ページの提案書作成
までが連動する仕組みを構築しています。
メールやSlack、ChatworkなどもAIが定期的に確認し、対応が必要な内容を整理。必要に応じて返信内容の下書きまで準備し、人間が確認・判断する形で運用しています。

商談後の議事録を起点に、分析、顧客情報整理、案件スコアリング、フォロー方針、提案書作成までを連動させる業務フロー。
AIエージェントは導入するだけでは成果につながらない
自律型AIエージェントを業務へ組み込む際には、AIツールを導入するだけでは十分ではありません。
弊社では、実務で継続して使用できる状態をつくるため、
- 現在行っている業務の棚卸し
- AIに任せる業務と人間が判断する業務の切り分け
- AIエージェントごとの役割設計
- プロンプト、指示方法の設計
- 過去の情報や顧客情報を参照するためのコンテキスト管理
- 各種システムとの連携
- 定期的なメンテナンス
- セキュリティ対策
まで含めて設計することを重視しています。
例えばClaude Codeでは、機能やスキルを増やし続けるだけではなく、使用頻度の低いものを定期的に整理。CLAUDE.mdについても46行程度まで情報を絞り込み、必要な情報を適切に参照できる状態を維持しています。
AI自身が働く環境だからこそ、メンテナンスとセキュリティも重要
AIエージェントがメール、顧客情報、各種システムなどにアクセスし、実務へ深く入り込むほど、運用環境そのものの管理も重要になります。
弊社では、AI環境の状態を定期的に確認する処理に加え、APIキーの漏洩などを検知するセキュリティ関連のチェックも実施しています。自動化する範囲を広げるだけでなく、安全に継続運用できる状態を保つことまで含めてAI活用と捉えています。

AIエージェント55体、定期実行15本などを組み込んだ運用環境。業務自動化だけでなく、環境のメンテナンスやセキュリティチェックも定期的に実行しています。
AIツールを教えるのではなく、AIが働ける業務を設計する
弊社が重視しているのは、特定のAIツールの操作方法だけを教えることではありません。
企業ごとに現在の業務を確認し、
どの業務をAIに任せられるのか。
どの情報をAIが参照できる状態にするのか。
どこまでを自動化し、どこから人間が判断するのか。
を整理したうえで、AIが継続して業務を実行できる環境を構築することです。
Claude Code、OpenClaw、Hermes Agentなど、利用する技術やAIエージェントありきで考えるのではなく、まず企業側の業務と課題を整理し、その業務に合った形でAIを組み込んでいきます。
実際の運用内容を動画でも公開
今回紹介した実践内容の一部は、経営者向けAI動画メディア『Cat'AI』で公開されている動画でも確認できます。
動画では、LINEからAIエージェントへ業務を依頼する場面や、企業分析・資料作成、商談後の業務フロー、Claude Codeのメンテナンス、セキュリティ対策など、弊社で実際に運用している画面を紹介しています。動画は本取り組みの具体的な実務イメージを確認できる参考情報としてご覧いただけます。
【売上に効くAI実践術】事業に活きないAIテクニックは不要
https://youtu.be/J_PkzfY8eAk
自社のどの業務をAIに任せられるか、整理するところから相談可能
株式会社コミクスでは、
- ChatGPTは利用しているが、業務自動化まで進められていない
- 自社のどの業務からAIエージェントを導入すべきかわからない
- 経営者や社員が抱えている定型業務をAIへ任せたい
- Claude Code、OpenClaw、Hermes Agentなどを実務へ組み込みたい
- 商談準備から顧客フォローまでの業務フローを自動化したい
- セキュリティを含めたAIエージェント運用について相談したい
といった企業からのAI活用に関する相談を受け付けています。
最初から導入するAIツールを決める必要はありません。まず現在行っている業務を整理し、どこまでAIに任せられる可能性があるのかを確認するところからご相談いただけます。
AI活用顧問・AIエージェント活用に関するサービス内容・お問い合わせ
AI人材育成『コミクスアカデミー』:https://www.comix.co.jp/academy_cp/
業務の生産性向上『生成AI活用支援パック』:https://www.comix.co.jp/genai/
お問い合わせ:https://www.comix.co.jp/contact/
株式会社コミクスについて
社名:株式会社コミクス
本社住所:東京都渋谷区円山町15-4 近藤ビル2階
代表:代表取締役 鈴木章裕
設立:2007年9月
事業内容:生成AI活用した業務の生産性向上支援、BtoB事業者向け営業支援、プロ人材斡旋、メディア、事業戦略支援
ホームページ:https://www.comix.co.jp