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株式会社竹書房

透明ネコと過ごして、ぬくぬく。マクドナルドで宇宙終末の時を知り、ぞくぞく。『おふとんの外は危険』竹書房文庫より発売

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2025年12月12日(金)発売

株式会社竹書房(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:宮田 純孝)は、キム・イファン 著 関谷敦子 訳『おふとんの外は危険』を2025年12月12日(金)に発売いたします。

<内容紹介>

韓国のネットミームでもある『おふとんの外は危険』という、かわいいタイトルどおりのぬくぬくするような作品、整形がエスカレートした未来を描く「君の変身」のような、ぞくぞくする話。ユーモアからホラーまで、さまざまなジャンルの傑作が収録された奇想短篇集。

ふとんや紙コップと会話できるようになってしまった表題作、進化したSiriが遂にロボットになって登場する「Siriとの火曜日」、研究者がマクドナルドで宇宙の終末がいつなのかを知ってしまう「万物の理論」、顔を理想像に近づけるだけではなく背を高くしたり腕を増やすことさえ可能になった未来が舞台の「君の変身」、透明ネコが最高だった話「透明ネコは最高だった」あたりが、特におすすめ。

どの短篇も読みやすいが、共通するのは読み終えたときに「この物語の続きはどうなったのだろう?」という興味や「登場人物の選択肢は正しかったのか?」という疑問が湧いてくること。キム・イファンは読者に想像をふくらませ、思考を巡らせる余白をあえて残しているようで、そのために独特の読後感が生まれている。この特徴はサラ・ピンスカー(『いずれすべては海の中に』『いつかどこかにあった場所』)と似ている。
ユーモラスな作品(表題作や「運のいい男」「透明ネコは最高だった」)は楽しく、そして現代社会が抱えている問題や現象について描くときの視線は冷静であり、その視線は「君の変身」や、これまであまり取り上げられてこなかった無性愛(アセクシャル)について書かれた「セックスのないポルノ」のような作品で光っている。

寒くなってきた冬におふとんで、最高の読書をしたい方へおすすめの1冊。

<書誌情報>

タイトル:『おふとんの外は危険』
著者:キム・イファン
訳者:関谷敦子
◆発売日:2025年12月12日
◆仕様:文庫/304ページ
◆予価:1,600円+税
https://www.takeshobo.co.jp/book/b10145381.html

<作家情報>
キム・イファン(著)
レイ・ブラッドベリの『火星年代記』を読んで感銘を受け、作家を目指す。短篇をインターネット上で発表し、作家活動を始める。
14作の長篇のほか、アンソロジーにも参加。
2009年にマルチ文学賞、2011年に若手作家賞優秀賞、2017年にSFアワード長篇小説優秀賞を受賞。本作に収録された短篇『君の変身』は、雑誌『Koreana』を通じて9カ国語に翻訳された。
ファンタジー、SF、童話、推理、ミステリーなどのジャンルを自由に行き来し、組み合わせながら小説を執筆している。インディーズ映画が好きで、インディーズ映画のレビューも寄稿している。

関谷敦子(訳)
英・韓・日翻訳者。英国留学時に韓国人クラスメイトから投げかけられた言葉がきっかけで、のちに韓国語を学ぶ。字幕翻訳を中心として、出版翻訳にも携わっている。字幕『私の夫と結婚して』『マイ・ディア・ミスター ~私のおじさん』(Amazonプライム・ビデオ)ほか、書籍『ポン・ジュノ映画術』(河出書房新社)などがある。

■株式会社竹書房について
1972年設立。麻雀漫画誌「近代麻雀」や、4 コマ漫画等の専門雑誌、書籍、コミック、写真集、DVD などを取り扱う出版社です。
https://www.takeshobo.co.jp/

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