開院の模様はMBS/TBS系『情熱大陸』12/21(日)放送

日本発祥の国際医療NGOである特定非営利活動法人ジャパンハート(東京都台東区 理事長:吉岡春菜)は、今年10月31日にカンボジア・プノンペン近郊に開院した200床規模の無償病院「ジャパンハートアジア小児医療センター」(以下アジア小児医療センター)の活動拡大に向け、6年ぶりに日本人看護師の短期ボランティア受け入れを再開することを決定しました。
ジャパンハートの短期ボランティアは、「国際協力には興味があるが職場の病院を辞めることは難しい」という日本人医療者たちが抱えていた課題に対し、団体創設者の小児外科医・吉岡秀人が「仕事を辞めなくても1週間以内の短期から参加でき、その経験を日本の医療現場に持ち帰り活かす」というモデルをつくった制度です

2004年の団体設立以来、のべ4,500名を超える医師・看護師などの医療者が参加(長期ボランティア含む)。医療環境が大きく異なる現場での経験は、医療者としての総合スキルや価値観に影響を与え、長年にわたり定期的に参加する医療者も多く存在しています。
看護職の短期ボランティアは、新型コロナウイルス感染症の世界的流行に伴い、2020年より受入れを中止していましたが、このたび小児病床数を既存病院から4倍に拡大した新病院「アジア小児医療センター」が開院したことに伴い、再開を決定しました。同院は、約200床のうち現在は100床からの稼働を開始しています。
対象の職種・期間は以下の通りです。
・臨床経験2年半以上の看護師/助産師 ※業務は看護業務になります
・5日間程度
<ジャパンハート医療従事者向けサイト>https://japanvolunteer.org/

なお、アジア小児医療センターは、10月31日のオープン後、11月に既存病院からの引っ越し及び小児患者の入院受入れ、外来診療、手術――と段階的に活動を開始しており、その開院に伴う現場の模様が12月21日(日)の『情熱大陸』で取り上げられる予定です。
20年にわたり子どもの命の格差に向き合い続けてきたジャパンハート最大の挑戦として、ついに動き始めたアジア小児医療センター。一から病院を立ち上げる医療スタッフたちの奮闘などを描いた約30分のドキュメンタリーです。
<番組概要> https://www.mbs.jp/jounetsu/
番組名: 『情熱大陸』
放送局: MBS/TBS系
放送日時: 2025年12月21日(日)23時30分~ ※番組の通常の放送時間と異なります

<ジャパンハートアジア小児医療センターとは>ジャパンハートが、自前の病院の2拠点目として2025年10月、カンボジア首都プノンペン近郊に開院した200床規模の小児医療センター。「全ての子どもたちに平等な医療を」という理念のもと、「アジアの開発途上国と先進国の生存率格差(サバイバルギャップ)をゼロにする」ことを目標に掲げ、アジアの新たな高度医療拠点を目指す。特に、高度医療・高額費用が必要となるため国際医療支援が行き届かず生存率格差の著しい小児がんの無償治療、そして持続可能な医療のための現地医療人材の育成強化に注力していく。
場所は2025年9月新たにオープンした国際空港に近いタクマウ市に位置し、同国で2016年より運営している「ジャパンハートこども医療センター」(新病院開院に伴い「ジャパンハート医療センター」に改称)に対しキャパシティ/アクセス両面を改善することで、アジアの周辺国含めより多くの貧困層の子どもたちを救う。
いち医療拠点に留まらず、「子どもが来たくなる病院」の構想を掲げ、患者や家族の人生の質向上や心を救う独自の取り組みを、段階的に実装していく計画進行中。