ハンセン病根絶計画から水源確保事業、用水路開通まで。長年にわたる活動を支えたものは何だったのか? そして、自らを「セロ弾きのゴーシュ」に重ねた意味とは――。NHK「ラジオ深夜便」で語った魂の記録。
「人が生きて、死ぬことの意味を、日本人は忘れているんじゃないかという気がするんですね」

2019年12月4日、アフガニスタンで銃撃され亡くなった医師・中村哲さん。本書は、中村さんが出演したNHK「ラジオ深夜便」の6番組より、インタビューに答えるその肉声を忠実に再現するものです。「長年の活動の原動力は何でしょうか?」という、インタビュアーの問いに対して、中村さんは自らを、宮沢賢治の童話の主人公「セロ弾きのゴーシュ」にたとえました。これまでの、深い思索によって紡がれた既刊書とは趣が異なり、ご自身の筆であればおそらく触れなかったと思われる感慨や本音が随所に表れているところが、本書の大きな特長です。医師・中村哲の心の内を知ることのできる貴重な証言の記録です。
共に額に汗を流して働いた現地の職員たちと(2016年)

目 次
第一章 ハンセン病根絶を目指して (1996年2月22日 中村哲49歳)
第二章 もの言わぬ民の命を (2002年2月16日 中村哲55歳)
第三章 アリの這う如く (2004年6月5日 中村哲57歳)
第四章 命の水 (2005年8月20日 中村哲58歳)
第五章 難民と真珠の水 (2006年9月16日 中村哲60歳)
第六章 開通した命の用水路 (2009年12月5日 中村哲63歳) ほか
商品情報

書名:わたしは「セロ弾きのゴーシュ」
著者:中村 哲
出版社:NHK出版
定価:1,760円(税込)
判型:四六判並製
ページ数:264ページ(内カラー24ページ)
ISBN:978-4-14-081879-4
URL:https://www.amazon.co.jp/dp/4140818794/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_783PM1Y9D1519MSWZS21
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◆著者既刊書◆
共感を呼び、10万部のロングセラー
大干ばつと闘う一人の日本人医師が遺した、唯一の自伝。

書名:天、共に在り
~アフガニスタン三十年の闘い
著者:中村 哲
出版社:NHK出版
定価:1,760円(税込)
判型:四六判上製
UPR:https://www.amazon.co.jp/dp/4140816155/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_52DAHQ24DH3YDS7ERHYR?_encoding=UTF8&psc=1
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