~「革新的デジタル技術活用型エコシステム」構想に基づき、Verifiable Credentialsを用いてAIエージェントを安心して業務に活用いただくための前提知識・サービスを体系的に公開~
株式会社キャンパスクリエイト(東京都調布市)は、AIエージェントの権限制御とAIガバナンスをテーマとした情報ポータル「AIエージェント×VC活用ポータル」を公開しました。本ポータルでは、AIエージェントの導入にあたって避けて通れないAIガバナンスの整備について、VC(Verifiable Credentials/検証可能な証明書)を用いた権限制御という観点から、入門記事や用語集・活用方法を公開しています。専門知識のない方が最初に読む資料として、予備知識なしで理解できる記述を基本方針としました。

AIエージェント×VC活用ポータル:https://www.campuscreate.com/ai-vc/
■ 背景
AIエージェントを業務に導入する企業が増えています。一方で、AIエージェントは指示の解釈を誤ったり、想定していなかった手順で目的を達成しようとしたりすることがあり、その挙動を事前に完全に見通すことはできません。重要なファイルの削除や、社外への情報送信といった事故が、悪意のない動作の結果として起こり得ます。

図1:AIエージェント導入の二つの流れ。権限を広く渡したまま運用した場合と、先に権限を区切っておいた場合の違い
こうしたリスクに対しては、利用ルールの整備や、AIの入出力を検査する仕組み(ガードレール)が用いられています。ただし、これらの多くはAIエージェントの「振る舞い」に働きかけるもので、技術的な強制力の程度は仕組みによって異なります。
こうした課題に対して用いられるのが、VC(Verifiable Credentials)です。改ざんを検知できるデジタルの証明書で、デジタルの委任状にあたります。「この共有フォルダは読めるが、削除と社外への送信はできない」といった権限をAIエージェントに持たせることができ、接続を受ける側は、その権限が本当に与えられたものかをその場で確認できます。AIエージェントに「削除しないでください」と伝えて守ってもらう方法では、AIが指示を読み違えれば止まりません。VCでは、システムがAIの持つ証明書を確かめ、許可された操作だけを受け付けます。守るかどうかがAIの判断に左右されない、という点が違いです。ガードレールは主に、許可された操作の中でAIが適切に振る舞っているかを見るものです。VCは、そもそもどの操作を許可するかを決めるものです。役割が違うので、両方を組み合わせて使うのが理想です。

図2:ガードレールとVCの違い。ガードレールのみの場合と、ガードレールにVCを加えた場合の比較
当社はVESS Labs株式会社が開発するシステムを用い、VCによってAIエージェントの権限を制御する実証実験を実施し、その技術的裏付け・有効性を確認しました。
当社が社会普及を図る中で、VCやDID(分散識別子)といった専門性の高い技術について、日本語で、前提知識なしに読める情報源が限られているという課題が見えてきました。本ポータルは、この不足を埋めることを目的として公開するものです。
■ 本ポータルの構成
【入門記事】
AIエージェントとは何か、VCの基礎、AIガバナンスの必要性と基本原則、ガードレールとVCの違い、AIエージェントの暴走とセキュリティリスク、ブロックチェーンとDID/VCの違いなど、導入検討の前提となる論点を扱っています。各記事は単体で読めるよう構成し、専門用語の使用を抑えています。
【VC用語集】
基礎・全体像、AIエージェント関連、既存のID/アクセス管理との関係、暗号・失効・プライバシー、監査・記録・説明責任、実装・運用、データモデル・仕様、発行・提示のプロトコル、制度・標準・ガバナンスまでを扱います。1語ごとに完結した説明とし、他の用語ページを読まなくても理解できる形にしています。
【コラム】
AIエージェントとVCをめぐる技術・制度の動向を扱います。
【導入支援サービスのご案内 】
AIエージェントにVCを組み合わせるサービスについてご案内します。構想段階のご相談から、課題整理、ユースケースの策定、技術検証、実装、運用支援までご支援します。
■ 本ポータルの特徴
予備知識を前提としない
VCやDIDに関する解説は、技術仕様の理解を前提としたものが少なくありません。本ポータルでは、AI導入を進める経営者、社内のAI導入推進担当者、ISO9001/14001等のマネジメントシステム運営担当者を想定読者とし、その方々が最初に読む資料として記述しています。
「できないこと」も書く
VCはAIエージェントの事故そのものを防ぐ技術ではなく、事故が起きたときの被害範囲をあらかじめ決めた枠の中に収めるための技術です。本ポータルでは、VCを導入しても残る課題についても各記事で明記しています。
AI検索からの参照を想定した用語集
利用者が生成AIに質問した際に、正確な説明に辿り着けることを想定し、用語集の各ページは一文の定義から始め、別表記やよくある誤解を併記する形式としています。
■ 「革新的デジタル技術活用型エコシステム」構想
AIエージェントやフィジカルAIが普及していく社会潮流において、当社は広域TLOとしての経験・ネットワーク・ノウハウを生かし、革新的デジタル技術であるVerifiable Credentialsを活用して「人とAIが信頼に基づいて共創する、持続可能な産業エコシステム」を創出すべきと考えています。そのビジョンを示す「革新的デジタル技術活用型エコシステム」に関するロゴを出願しています。
革新的デジタル技術活用型エコシステム(ロゴ)
出願番号:商願2026-026347
出願日:2026年3月11日
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000395.000031052.html

■ 本件に関するお問い合わせ
株式会社キャンパスクリエイト オープンイノベーション推進部
TEL:042-490-5728 E-mail:open-innovation@campuscreate.com
【株式会社キャンパスクリエイト】
キャンパスクリエイトは、「お客様の課題解決をオープンイノベーションで実践する広域TLO」をスローガンに、国立大学法人電気通信大学TLOとして経済産業省・文部科学省の承認・認定TLOを受けるとともに、企業様の技術ニーズに対して解決可能な大学研究者を全国から探索する、あるいは大学の技術シーズに対して活用可能な企業様を探索しマッチングする産学官連携マッチング業務を実施しています。また、企業様のオープンイノベーション支援として、企業様が関心を持っている技術分野において活用可能な大学の技術シーズを調査し、報告・ディスカッションを行いながら新規事業のテーマを固めていくコンサルティング業務などを行っています。

会社名:株式会社キャンパスクリエイト
代表者:代表取締役 高橋めぐみ
本社所在地:東京都調布市調布ヶ丘1-5-1 電気通信大学内
設立:1999年9月
事業内容:技術移転マネジメント事業、ソリューション事業、産業振興事業 等
URL:https://www.campuscreate.com/