東京ガス都市生活研究所は、毎日の暮らしをより良くするためのヒントをお届けする情報ウェブサイト【都市生活レター】の「Vol.6 意外!?睡眠の質に影響するのは、実はこの部屋だった。」において、2020年11月に実施した「冬に睡眠の質を高めるために環境を整えている部屋」に関する調査結果を公表しました。 https://toshiken.com/letter/physical/003/

コロナ禍でおうち時間が増えた今、睡眠のための環境づくりも注目されています。
【都市生活レター】の「Vol.6 意外!?睡眠の質に影響するのは、実はこの部屋だった。」では、最新の知見をもとに、就寝前の居間の環境を整えることの重要性や、寒い季節に良質な睡眠を得るためのおすすめの過ごし方を紹介していますので、是非ご覧ください。https://toshiken.com/letter/physical/003/
ここではその内容の一部をご紹介します。
睡眠のために居間の環境にこだわる人は2割のみ
「冬に睡眠の質を高めるために環境を整えている部屋」についてアンケート調査したところ、寝室と回答した人が82%と最も多く、居間は21%、脱衣室や廊下は5%未満と低い結果となりました。

寝室に気をつかうことはあっても、それ以外の環境までこだわる人は少ないようです。
居間が寒いほど寝つきにくい
冬の睡眠の悩みとして多いのが、手足が寒くて眠りづらい等、寝つきに関わるものです。
国土交通省が約4千人に対して実施したスマートウェルネス住宅等推進調査によれば、入眠にかかる時間(入眠潜時)が長い人ほど、就寝前に過ごす居間の室温が低いという結果が得られています。

就寝中の寝室の温度よりも就寝前の居間の温度に大きく影響を受けることは驚くべきことですが、寝つきの課題を抱えている人は就寝前の過ごし方のヒントとして、居間を暖かくして過ごすようにしましょう。
室温は暖かく、最低18度以上に!
2014年に厚労省から出された睡眠指針では、寝室の温度を13~29℃にするように推奨されています。
また、英国保健省が循環器系疾患、呼吸器系疾患等の健康障害への対策として定めた指針によれば、居室温度は18℃以上にすることが推奨されています。日本は欧米に比べ、住宅の断熱性能が低いので、壁や床が冷たい場合には、もっと高めにする必要があるでしょう。

おわりに
今回は、就寝前の居間の環境を整えることの重要性や、寒い季節に良質な睡眠を得るためのおすすめの過ごし方をご紹介しました。寝室に加えて、居間の環境も整えながら、睡眠の質を上げて寒い冬を乗り切りましょう。
都市生活レターVol.6の詳細はこちら https://toshiken.com/letter/physical/003/
東京ガス都市生活研究所のご紹介

東京ガス都市生活研究所は、1986年7月に設立されました。
社会の変化や都市に暮らす生活者についての多面的な調査・分析をもとに、将来のライフスタイルやニーズを予測し、生活者が豊かな暮らしを創造するための情報を提供すると共に様々な提言を行っています。
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