産経新聞社発行の月刊音楽情報誌「モーストリー・クラシック」5月号が3月20日(水)に発売されました。特集は「音楽の父バッハとマタイ受難曲」。詳細は同誌公式サイト(http://www.mostly.jp/)で。

キリスト教徒にとって復活祭はもっとも重要な祭。西方教会では今年は4月21日になります。英語ではイースターと言われ、ヨーロッパでは春が訪れる季節です。復活祭の前の受難週に演奏されるのが受難曲。バッハは5つの受難曲を作曲したとされますが、残されているのは「マタイ受難曲」と「ヨハネ受難曲」。2曲ともドイツ・ライプチヒの聖トーマス教会のカントル(楽長)時代に作曲されました。
日本でも人気の高い「マタイ受難曲」は2つのオーケストラに2つの合唱団を使う大規模な編成。2部構成で上演には約3時間もかかる大作です。弟子たちと最後の晩餐を終えたイエスは捕縛され、総督ピラトの尋問を受けます。ゴルゴタの丘で十字架にはりつけにされ、埋葬されます。オペラ以上にドラマチックな構成で、ソリストや合唱によって歌われます。なぜ「マタイ受難曲」が聴かれるのでしょうか。苦悩するイエス、師を裏切る弟子、「イエスを罰せよ」と叫ぶ群衆、イエスの顔も知らず裁くユダヤの長老などの登場人物それぞれに共感し、自分自身を投影できます。バッハは人間の弱さを見事な音楽で表現しているのです。
特集はブランデンブルク協奏曲、ゴルトベルク変奏曲、無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータなど管弦楽曲、器楽曲も取り上げています。
発 行:産経新聞社
発 売:日本工業新聞社
定 価:1030円(税込み)
お問合せ:モーストリー・クラシック編集室 ☎03-3243-8503
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