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公益財団法人日本ユニセフ協会

子どもたちの2015年 紛争地に誕生した命、1,600万人以上 【プレスリリース】

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8人にひとりが直面する厳しい人生のスタート 最も弱い子どもたちのために、世界の合意と行動を 

※本信は、ユニセフ本部の発信情報を元に、日本ユニセフ協会が作成・配信しています。
※原文は、http://www.unicef.org/media/media_86560.html でご覧いただけます。

【2015年12月17日 ニューヨーク発】
2015年に紛争地に生を受けた赤ちゃんは1,600万人以上に上っており、これは今年1年間に世界で生まれた赤ちゃんの8分の1に相当する。-ユニセフ(国連児童基金)は今日、多くの子どもが直面した厳しい状況を浮き彫りにする数値を発表しました。

「2秒にひとり、紛争の只中に、新しい命が誕生しています。多くの場合、それは非常に恐ろしい状況下で、医療ケアへのアクセスもありません」と、ユニセフ事務局長のアンソニー・レークは訴えます。「あまりにも多くの子どもたちが、極限の環境下で生まれているのです。紛争、自然災害、貧困、病気、栄養不良…人生のスタート地点において、これより酷いことはあるでしょうか」

アフガニスタンや中央アフリカ共和国、イラク、南スーダン、シリア、イエメンなどの紛争の影響を受けている国々、あるいは戦いから逃れるための危険な旅路において、新生児や母親たちは非常に多くの危険に直面します。妊娠中の女性は、医療ケアを受けられない、あるいは不衛生な状況下での出産で、命の危険に晒されます。また、その子どもたちは5歳の誕生日を迎えることなく命を落とす可能性が高まり、極限状態あるいは“中毒状態”のようなストレスを受けることで、長期にわたり情緒的かつ認知的な発達が妨げられる可能性もあります。

紛争に加え、貧困や気候変動の影響、機会の欠如が子どもたちをますます苦しい立場に追いやり、何百万もの人々を、故郷を捨てての危険な旅へと駆り立てるのです。

2014年に紛争や暴力、迫害により家を追われた世界の3,000万人の子どもたちに加え、2015年1月~9月の間には、20万人以上の子どもたちがEU加盟国に保護を求めました。第二次世界大戦後、最も多くの人々が避難を余儀なくされています。
2億5,000万人以上、あるいは9人にひとりが、保健や教育、福祉を大きく損なわれています。
5億人以上の子どもたちが洪水の発生する危険性が極めて高い地域で暮らし、1億6,000万人の子どもたちが厳しい干ばつの発生する地域で暮らしています。
子どもたちが世界の人口のなかで占める割合は約3分の1にも関わらず、極度の貧困レベルで暮らす人々のほぼ半数が子どもたちです。

「今年を締めくくるここ数カ月の間、気候変動にまつわる課題解決と新しい開発目標に、世界が一丸となって取り組む姿が見られました。世界で最も苦しい立場に置かれている子どもたちのために、意欲的な合意という約束を私たちが行動に移せば、非常に大きなチャンスとなります。これほど多くの家族が子どもたちと共に故郷を捨てなくてはと感じる理由を私たちが問い直したならば、紛争を解決し、気候変動に対処し、機会を広げることにより、来る2016年を何百万人もの人々にとって絶望の年ではなく、希望の年とすることができるのです」(レーク事務局長)

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■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(http://www.unicef.org/
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (http://www.unicef.or.jp/

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