映像は音楽ジャンルが構成比5割超 書籍は地図・ガイド、ビジネス書、児童書の売上増
オリコン・リサーチ株式会社(所在地:東京都港区、代表取締役社長:佐藤 直也)は、エンタメ産業の市場調査に基づくマーケット動向と、オリコンランキング1年分のデータをまとめたマーケットレポート『ORICON エンタメ・マーケット白書 2025』を発売しました。本リリースでは、本書にまとめられた音楽・映像・書籍に関する詳細なデータから、2025年の市場概況やヒットトピックスをご紹介します。
『ORICON エンタメ・マーケット白書 2025』
https://biz-s.oricon.co.jp/hakusho/2025/

TOPICS
【市場概況】
音楽 売上6,410.7億円で19年以降最高(※1) ストリーミング拡大で成長基調
映像 視聴スタイル変化の影響下でも音楽ジャンル好調、構成比5割超
書籍 BOOK(※2)が9年ぶりに増加、地図・ガイド、ビジネス書、児童書の売上増
【ヒットトピックス】
1. Snow Manが音楽・映像ソフト売上で2冠 トータル金額は203.9億円
2. Mrs. GREEN APPLEはオリコン史上初のデジタル売上100億円超え
3. 米津玄師、チェンソーマン主題歌が25年後半のストリーミング市場を席巻
4. 映画『国宝』の記録的ヒットが原作小説にも波及
5. シリーズ作品別売上は『ONE PIECE』が2年ぶりの1位
※1 2019年にストリーミングの調査を開始
※2 オリコンでは書籍市場をBOOK・文庫・コミックの3部門に分けて調査しています。BOOKは、単行本等の一般書籍、新書、ムックを表します。
■25年は音楽が市場をけん引、「メディアミックスの相乗効果」がエンタメ活性化の鍵
2025年のエンタメ市場は、音楽がデジタル・フィジカル共に前年を上回る成長を見せ、市場全体をけん引する一年となりました。
音楽市場の推定総売上金額は6,410.7億円に達し、2019年のストリーミング調査開始以来、最高の売上実績を記録しました。ストリーミングが日常的な音楽消費の基盤として定着し、ヒット楽曲の長期的な再生がデジタル市場の拡大を支えている印象です。一方、映像市場は配信サービスの普及に伴う視聴スタイルの変化を受ける中、音楽ジャンルが構成比50%超と存在感を示しました。また、書籍市場は文庫・コミックを除く「BOOK」の売上が前年を上回る結果となりました。
2025年の後半から2026年にかけて記録的なヒットを続ける米津玄師の『IRIS OUT』や、映画化から社会現象となった『国宝』のように、各ジャンルが熱量を高め合う「メディアミックスの相乗効果」が、引き続きエンタメ市場を活性化させる鍵になるのではないでしょうか。

オリコン・リサーチ株式会社 マーケティング本部 本部長 小島敦史
【市場概況】

音楽・映像・書籍 各市場の売上実績年次推移
音楽市場 売上6,410.7億円で19年以降最高、ストリーミング拡大で成長基調
音楽ソフト(※3)とデジタル(※4)を合わせた2025年の音楽市場の推定総売上金額は6,410.7億円(前年比6.7%増)となり、2019年にストリーミング市場調査を開始して以来、最高の売上実績を記録しました。このうち音楽ソフト市場は2,507.6億円(同6.3%増)、売上枚数は7,212.4万枚(同1.1%増)と、金額・数量ともに前年を上回りました。
デジタル市場ではダウンロードの縮小が続く一方、ストリーミングは前年比約8%増と拡大し、デジタル総売上金額は3,903.0億円(同7.0%増)となりました。ストリーミングが日常的な音楽消費として定着し、ヒット楽曲の長期的な再生が市場拡大を支える構図がより鮮明となりました。
※3 音楽ソフトの内訳:シングル、アルバム、音楽DVD、音楽Blu-ray Disc
※4 デジタルの内訳:デジタルトラック、デジタルバンドル、ストリーミング
映像市場 視聴スタイル変化の影響下でも音楽ジャンル好調、構成比5割超
2025年の映像ソフト(※5)市場の推定総売上金額は1,225.7億円(前年比10.8%減)、推定総売上枚数は1,406.3万枚(同12.3%減)となり、金額・数量ともに前年を1割以上も下回りました。DVD・Blu-ray Discはいずれも減少が続いています。
配信サービスの普及など視聴スタイルの変化による影響が顕著となる中、ジャンル別では「音楽」が631.3億円(同4.4%増)と好調で、構成比が50%を超えました。一方、「映画」は139.4億円(同8.3%減)、「アニメ」は254.2億円(同28.2%減)、「ドラマ」は93.5億円(同24.5%減)と低調でした。
※5 映像ソフトの内訳:DVD、Blu-ray Disc
書籍市場 BOOKが9年ぶりに増加、地図・ガイド、ビジネス書、児童書の売上増
2025年の書籍市場の推定総売上金額は6,830.2億円(前年比2.1%減)、推定総売上部数は5億7,827.9万部(同7.3%減)となり、コロナ禍による巣ごもり需要で一時持ち直した2020年以降、5年連続で市場規模が縮小しました。2009年に書籍の調査を開始して以来、過去最低となりました。
内訳を見ると、文庫・コミックを除く「BOOK」は4,533.4億円(同1.3%増)が9年ぶりに前年を上回りました。ジャンル別でみると、「地図・ガイド」「ビジネス書」「児童書」が前年比超えとなった一方、「文庫」は670.2億円(同2.7%減)、「コミック」は1,626.6億円(同10.3%減)となりました。特にコミックは、2024年に人気作品が相次いで完結した影響などによる反動で大きく減少しました。
【ヒットトピックス】
1. Snow Manが音楽・映像ソフト売上で2冠、トータル金額は203.9億円
Snow Manが音楽ソフトと映像ソフトの年間売上において、ともに1位を獲得しました。「第58回オリコン年間ランキング2025」のアーティスト別セールス部門トータルランキングでは、音楽ソフトとデジタルを合算した総売上が203.9億円となり、2年連続で1位を記録しました。
Snow Manはデビュー以降、売上を着実に伸ばしており、2020年度の15.5億円から右肩上がりに拡大。2025年は過去最高の売上規模となりました。

音楽ソフト 年間売上金額 TOP3

映像ソフト 年間売上金額 TOP3
2. Mrs. GREEN APPLEはオリコン史上初のデジタル売上100億円超え
デジタルシングル(単曲)、デジタルアルバム、ストリーミングを合算した年間デジタル総売上金額では、Mrs. GREEN APPLEが100億円超えを記録し、2年連続で1位を獲得しました。デジタル売上が100億円を超えるのはオリコン史上初となります。
中でもストリーミング年間1位となった『ライラック』は、2024年4月配信の楽曲ながら2025年に入ってから再生数を大きく伸ばし、年間を通じてヒットを記録しました。

ストリーミング アーティスト 総売上金額 TOP3
ストリーミング 作品売上金額 TOP3
3. 米津玄師、チェンソーマン主題歌が25年後半のストリーミング市場を席巻
2025年後半のストリーミング市場では、米津玄師が劇場版『チェンソーマン レゼ篇』の主題歌として書き下ろした『IRIS OUT』がヒットしました。同曲は週間ストリーミングランキングで男性ソロアーティスト初となる15週連続1位を記録し、ソロアーティスト史上最速で累積再生数3億回を突破しました。
近年は、2023年にヒットしたYOASOBI『アイドル』、2024年にヒットしたCreepy Nuts『Bling-Bang-Bang-Born』など、アニメタイアップ曲がストリーミング市場を席巻する傾向が続いています。

25年度 週間ストリーミングランキング1位曲の再生数推移
4. 映画『国宝』の記録的ヒットが原作小説にも波及
吉沢亮主演の映画『国宝』が記録的なヒットとなり、その人気は吉田修一氏の原作小説にも波及しました。『国宝 上 青春篇』の年間売上は7.1億円(81.0万部)、『国宝 下 花道篇』は6.3億円(71.3万部)を記録し、「オリコン年間“本”ランキング2025」ではこの2作品が文庫ランキングの1位・2位を獲得。同一シリーズによる上位独占はオリコン史上初となりました。
5. シリーズ作品別総売上は『ONE PIECE』が2年ぶり1位
シリーズ作品別総売上金額ランキング(※6)では、『ONE PIECE』が2年ぶりに1位となりました。総売上は36.8億円となり、前年の4位から順位を上げました。コミック売上金額では、『ONE PIECE』111巻(7.9億円)、112巻(7.1億円)、113巻(5.7億円)がTOP3を独占。『ONE PIECE』シリーズ売上の約75%をコミックが占めました。
(※6) 映画・ドラマ・アニメ・コミック・小説・ゲームなどを原作とするシリーズ作品の映像・音楽ソフトや書籍の売上を合算

シリーズ作品別総売上金額ランキング TOP3
■エンタメ産業をデータで読み解くマーケットレポート
本書は、エンタテインメント産業をデータで読み解くマーケットレポートです。
「オリコン年間ランキング2025」や1年分のオリコン週間ランキングの縮刷版に加え、音楽・映像・書籍それぞれの市場規模やマーケット動向、ジャンル別・エリア別売上実績、メーカー売上実績ランキングTOP50、作詞家/作曲家/編曲家の各売上枚数TOP100、プロデューサー/レーベルディレクターのシングル、アルバム売上枚数TOP100など、詳細なデータを1冊にまとめています。
<書籍概要>
書籍名 : 『ORICON エンタメ・マーケット白書 2025』
定価 : 33,000円(本体30,000円+税)
仕様 : A4版 652ページ
発行 : オリコン・リサーチ株式会社
ISBN : 978-4-87131-206-6
URL : https://biz-s.oricon.co.jp/hakusho/2025/
<収録内容>
・全体マーケット概況
・音楽/映像/書籍 マーケット動向
・資料1. 2025年度 年間ランキング
・資料2. 2025年度 週間ランキング縮刷版


ヒットが見えるエンタメマーケット情報サイト『ORICON BiZ online』
http://biz.oricon.jp
【本書籍またはデータに関する問い合わせ先】
オリコン・リサーチ株式会社 ソリューションビジネス本部
Mail: info-biz@oricon.jp