『おいしいもの好きが集まる店の 全部、自家製 』(野々下 レイ)
誰もが忙しいと思っているこの時代、書店に行けば「作りおき」だの「時短」だの、いかに手抜きをするかを競う料理本が並んでいます。
それはそれとして――「本当においしいものを味わいたい!」と思ったら、パパッとでは作れません。

たとえば、皮つきのベーコン。皮はパリッ、身はジューシィ、そしてスモーキーないい香り……そんな逸品が家で作れるのです。仕上がりまで6日かかりますが(5日の熟成期間を含む)、材料は豚ばら肉と塩、砂糖だけ。そして、完成したときの達成感、味わいはなにものにも変えがたい。

塩漬けも燻製も未経験という人のために、作り方は手順を丁寧に紹介。写真の通りに作れば、誰でも感動に辿り着けます。



ハーブたっぷりのプリっとしたソーセージと最高にクリーミィなマッシュポテト、ピート風味のスモークサーモン、モチフワなイングリッシュマフィン……どれも手間ひま上等!なおいしさです。

そんな自家製の楽しさを教えてくれるのは、ガストロパブ、ビスポーク。「ガストロパブ」とは、ガストロノミー=美食道とパブ――言うなれば、食べものがおいしい居酒屋のこと。イギリス発祥のジャンルで、このガストロパブを東京にオープンしたのが、野々下レイさん。
今では夜な夜な日本の、そして世界のおいしいもの好きが訪れる店となっている、この店の人気の秘密は「すべてが自家製」であること。

ケチャップやマヨネーズ、マスタードなどの調味料は当然のこと、燻製や腸詰め、あらゆるパン類にパイなどのデザート類、出されるものすべてが、料理人、野々下さんによる手作りなのです。

たとえ時間がかかってもおいしいものが食べたい、そんな真の食いしんぼう、おいしいもの好きにおすすめしたいのがこの本です。
【著者紹介】

野々下レイ(ののした・れい)
ガストロパブ「Bespoque/ビスポーク」店主。大学卒業後、音楽を志しロンドンに留学。現地で「イギリス料理」に魅了され、方向転換することとなる。帰国したのち、フランス料理店、カフェ、アメリカ大使館で勤務。2012年、東中野にビスポークをオープンする。イギリスにインスパイアされた、オリジナリティ溢れる料理は口コミで広まり、イギリス大使館員はもとより、日本中から食いしんぼうたちが夜な夜な集う店となっている。
【書誌】

『おいしいもの好きが集まる店の 全部、自家製 』
著:野々下レイ
2017年11月7日刊行予定
定価 : 本体1,500円(税別)
ISBN 978-4-06-509105-0
講談社 刊
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784065091050