12月12日発売の「小説 野性時代」1月号と特設サイトに掲載!
11月28日に株式会社KADOKAWAより刊行し「熱い人間ドラマ」として話題となっている、早見和真著『95 キュウゴー』。本作は、1995年の渋谷を駆け抜けた5人の少年たちの物語。彼らと同じく少年時代に渋谷とかかわり、現在は渋谷を中心に活躍するIT起業家の3人と早見氏に、当時の渋谷の様子、そして『95 キューゴー』について、熱く語り合っていただきました。座談会の模様は、小説誌「小説 野性時代」1月号(12月12日発行)と、特設サイト(http://www.kadokawa.co.jp/sp/95/)でお読みいただけます。
「この座談会を編集部に提案したのは僕なんです。というのは、『95 キュウゴー』で書いた1995年の渋谷で遊んでいた高校生たちのなかに、のちに起業した人たちがけっこういるんじゃないかと思ったからです。実際、渋谷は2000年前後に「ビットバレー」と呼ばれて、ITベンチャーが集っていた。そこで90年代の渋谷を知っていて、なおかつITで起業された方のお話を聞きたいと思ったんです。」(早見和真氏)
最新作『95 キュウゴー』刊行を記念して、発案者である著者の早見氏と、少年時代に渋谷とかかわり、現在は渋谷を中心に活躍する起業家、笹森良氏(株式会社フンザ代表取締役)、張青淳氏(株式会社スパイスマート代表取締役社長)、赤坂優氏(株式会社エウレカ共同創業者代表取締役CEO)との座談会が実現しました。
※写真は、左から、早見和真氏、張青淳氏、赤坂優氏、笹森良氏
90年代に渋谷に通い、共に30代同士のトークは終始盛り上がり、
本作にも登場する重要なアイテムの話題になると――
早見 1995年ってインターネットがまだ未発達の時代なんですよね。でも、ポケベルがあったんです。『95』でもポケベルが重要なアイテムになっているんですが、僕たちにとっては劇的に自由を手に入れた感じがあった。ポケベルって持ってました?
張 持ってました。東京テレメッセージでした。最初にポケベルを持ったのは中2ですね。
赤坂 僕は中1。欲しかっただけで、連絡を取る相手はいなかった(笑)。ただ、男子校だったんで、文化祭が女の子と仲良くなる唯一のチャンス。そのときに活躍しましたね。家の電話にってわけにはいかなかったので。
笹森 僕はポケベルは持たなかったですね。腰パン、ポケベル、茶髪、ルーズソックス、バッグにがちゃがちゃキーホルダーつけたりとか、ぜんぶずっと馬鹿にしてました(笑)。
早見 それがいまはみなさん同じ業界にいる(笑)。面白いですね。(中略)
座談会では、最新小説『95 キュウゴー』の話題を中心に、ギラギラと野心的な街だった「渋谷」のこと、早見氏を本作執筆に駆り立てた原動力は何だったのか、ITの仕事を始めた意外な理由、ネット社会について、など、ここでしか聞けない貴重な話が熱く繰り広げられました。
この模様は「小説 野性時代」 1月号(12月12日発行)と特設サイト(http://www.kadokawa.co.jp/sp/95/)に掲載いたしますので、ぜひご覧ください!
■プロフィール (写真左より)
早見和真(はやみ・かずまさ)
1977年、神奈川県生まれ。
2008年、『ひゃくはち』で作家デビュー。同作は映画化、コミック化されベストセラーとなる。
14年、『ぼくたちの家族』が映画化。15年、『イノセント・デイズ』が第68回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞した。他著に『スリーピング・ブッダ』『東京ドーン』『6 シックス』『ポンチョに夜明けの風はらませて』などがある。
張 青淳(ちょう・せいじゅん)
株式会社スパイスマート代表取締役社長。1980年5月上海生まれ埼玉育ち。
大学卒業後、サイバーエージェントに入社、広告営業を経て関連会社に移籍し中国における投資事業会社を立ち上げ、6年間現地でベンチャー投資活動を行う。その後ゲーム開発会社を経て独立、現在ゲームマーケティング事業会社を運営。
【会社HP】http://corp.spicemart.jp/
赤坂 優( あかさか・ゆう)
株式会社エウレカ共同創業者代表取締役CEO。1983年9月30日、渋谷区生まれ。
法政大学在学中に、博報堂C&Dでインターン。イマージュ・ネットに入社後、メディアプランナーとしてECサイトのメディア収益化を行う。その後、新規事業、アライアンスに従事。個人でデザインのクラウドソーシングサイト「MILLION DESIGNS」を立ち上げ、ランサーズ株式会社へ売却。
株式会社エウレカを設立し、代表取締役CEOに就任。
【会社HP】http://eure.jp/
笹森 良(ささもり・りょう)
株式会社フンザ代表取締役。1979年12月生まれ。
楽天、Zynga Japanジェネラル・マネージャーなどを経て2013年3月に株式会社フンザを設立。過去に個人で立ち上げたWebサービス、アプリを2度売却。フンザを通じて世の中の文化となるようなWebサービスを作ることが目標。趣味はECMレコード周辺の音楽鑑賞。
【会社HP】http://hunza.jp/
■「小説 野性時代」について
株式会社KADOKAWAが発行する小説誌です。
座談会が掲載される1月号は、12月12日より、全国の書店およびKADOKAWAオフィシャルサイト(http://www.kadokawa.co.jp/yasei/)でご購入いただけます。
【Facebook】https://ja-jp.facebook.com/yaseijidai
【Twitter】@yaseijidai
【発売日】毎月12日【定価】860円(税込)【体裁】A5判
【発行】株式会社KADOKAWA
■『95 キュウゴー』について
あれから僕たちは、カッコいい大人になれただろうか。
95年、渋谷。
時代に抗うように街を駆け抜けた、17歳の少年たちがいた。
2015年の年末、37歳となった秋久のもとに母校の女子高生から連絡が届く。卒業制作のテーマとして「1995年」について調べているという。彼女と会った秋久は、自分の人生を変えたその年のことを語り始めた――。
95年3月20日、地下鉄サリン事件が起きた。平凡な高校生だった秋久は、人の死に直面し動揺するなか、縁のなかった4人の同級生から渋谷のカフェに突然呼び出される。強制的に仲間入りさせられた秋久は、彼らとセンター街を闊歩し、刺激的な毎日を過ごすようになる。世界が劇的に変わるのを実感していた。だがある日、リーダー的存在だった翔が何者かに襲撃される。秋久は復讐を誓い、真犯人を捜すため行動に出るが……。
『ぼくたちの家族』『イノセント・デイズ』の俊英が最大級の熱量で描き切った、“最強”青春エンタテインメント!
<書誌情報>
『95』(ルビ:キュウゴー)
著:早見和真
写真:鈴木信彦
装丁:坂詰佳苗
連載:「小説 野性時代」2013年5月号~2014年5月号
発行:株式会社KADOKAWA
【単行本】
発売日:2015年11月28日(土)
定価:本体1,600円+税/頁数:304頁/体裁:四六判上製
【電子書籍】
配信日:11月28日(土)
希望小売価格:1,600円+税