株式会社NEXER・中古住宅からのリフォームに関する調査
■中古住宅購入者のリフォーム事情を調査
マイホームを検討する際、新築だけでなく「中古住宅を購入してリフォームする」という選択肢が注目を集めています。
費用を抑えながら自分好みの住まいを実現できる可能性があり、実際に検討される方も増えているのではないでしょうか。
では、実際に中古住宅を購入した方は、どのような理由でリフォームを選び、どんな点にこだわっているのでしょうか。
ということで今回はすまカナと共同で、事前調査で「中古住宅を購入したことがある」と回答した全国の男女115名を対象に「中古住宅からのリフォーム」についてのアンケートをおこないました。
※本プレスリリースの内容を引用される際は、以下のご対応をお願いいたします。
・引用元が「株式会社NEXERとすまカナによる調査」である旨の記載
・すまカナ（https://www.sumakana.net/）へのリンク設置
「中古住宅からのリフォームに関するアンケート」調査概要
調査手法：インターネットでのアンケート
調査期間：2025年12月4日 ～ 12月16日
調査対象者：事前調査で「中古住宅を購入したことがある」と回答した全国の男女
有効回答：115サンプル
質問内容：
質問1：中古住宅のリフォームを行った、もしくは検討したことがありますか？
質問2：なぜ「中古×リフォーム」を選ぶのか、もっとも大きな理由をひとつだけ選んでください。
質問3：その理由を教えてください。
質問4：リフォームで特にこだわる、あるいはこだわりたいポイントをひとつだけ選んでください。
質問5：その理由を教えてください。
質問6：新築ではなく「中古×リフォーム」を選んで良かったと思いますか？
質問7：具体的にどんな点で良かったと思いますか？
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
■67.8％が、「中古住宅のリフォームを行った、もしくは検討したことがある」と回答
まず、中古住宅を購入した経験がある方に対し、リフォームの実施・検討状況について調査を行いました。
「リフォームを行ったことがある」と回答した方が58.3％でもっとも多く、「検討したことがある」と回答した方も9.6％いました。両者を合わせると67.8％となり、約7割の方がリフォームを実施または検討していることがわかりました。
一方で、「ない」と回答した方は32.2％でした。
中古住宅の状態が良好であるなど、そのまま住み始めた方も一定数いるようです。
■38.5％が、「新築よりコストを抑えられると思った」と回答
続いて、中古住宅のリフォームを行った、または検討したことがある方に対し、「中古×リフォーム」を選ぶもっとも大きな理由について調査を行いました。
もっとも多かったのは「新築よりコストを抑えられると思った」で38.5％でした。
次いで「希望の立地に中古物件が多かった」が23.1％、「たまたま良い中古物件に出会った」が20.5％と続きます。
費用面を重視する方が多い一方で、立地条件や物件との出会いがきっかけになるケースも少なくないことがわかります。
「中古×リフォーム」を選んだ理由について聞いてみたので、一部を紹介します。
「中古×リフォーム」を選んだ理由
・建物価格が大きく下がった後の物件を買えてお得だから。（30代・男性）
・中古住宅は築年数によっては土地の評価額以下で買えるから。（50代・男性）
・購入可能な価格帯で希望の物件が見つかった。（50代・男性）
・中古を買ってリフォームする方が自分たちの思う通りにできると思ったから。（50代・女性）
・立地と建物のデザインが気に入ったから。（70代・男性）
中古住宅を選ぶ理由として、やはり価格面でのメリットを挙げる声が多く見られました。
築年数が経過した物件は建物価格が大幅に下がっているため、予算内で希望エリアの物件を手に入れやすいという意見があります。
また、自分たちの好みに合わせて自由にリフォームできる点を魅力と感じている方もいました。
新築の規格住宅では難しい、細部まで自分仕様にできる自由度の高さが支持されているようです。
■30.8％が、「水回り（キッチン・浴室・トイレ）」と回答
次に、リフォームで特にこだわる、あるいはこだわりたいポイントについて調査を行いました。
もっとも多かったのは「水回り（キッチン・浴室・トイレ）」で30.8％でした。
続いて「デザイン・内装（壁紙・床材など）」が16.7％、「間取り・生活動線」が15.4％、「断熱・気密性能の向上」が12.8％という結果になりました。
毎日使う水回り設備への関心が高いことがうかがえます。清潔感や使い勝手を重視する傾向が表れているといえるでしょう。
リフォームで特にこだわりたいポイントを選んだ理由について聞いてみたので、一部を紹介します。
「水回り（キッチン・浴室・トイレ）」を選んだ理由
・毎日使うところだから。（50代・女性）
・家事の大半が水回りだから。（50代・男性）
・中古住宅で一番古さを感じさせるのが水回りだから。（50代・男性）
「デザイン・内装（壁紙・床材など）」を選んだ理由
・好きな雰囲気じゃないと落ち着かないから。（30代・女性）
・思うような内装の家には出会わなかったので、リフォームで実現したかった。（50代・女性）
・その部分をリフォームすれば、新築のような気分になれるので。（60代・男性）
「間取り・生活動線」を選んだ理由
・動線が悪いと生活の満足度は上がりにくいため。（30代・男性）
・家族それぞれの独立したスペースの確保。（50代・男性）
・間取りが大切なので。（70代・女性）
「断熱・気密性能の向上」を選んだ理由
・北海道の冬は寒さが厳しいからです。（60代・男性）
・断熱は年間を通して光熱費の削減になる。（70代・男性）
・冷暖房費が高いから。（60代・男性）
水回りにこだわる理由として「毎日使う場所だから」という声が多数を占めました。
キッチンや浴室、トイレは日常的に使用頻度が高く、古さを感じやすい部分でもあります。
デザイン・内装を重視する方は、自分好みの空間で心地よく過ごしたいという想いが強いようです。
間取り・生活動線を重視する方は、家族それぞれの居場所や日々の動きやすさを大切にしていることがうかがえます。
また、断熱・気密性能については寒冷地での暮らしやすさや光熱費削減を求める声がありました。
■82.1％が、「中古×リフォームを選んで良かった」と回答
最後に、実際に中古住宅のリフォームを行った方に対し、「中古×リフォーム」を選んで良かったと思うかどうかを調査しました。
「とても思う」が37.3％、「やや思う」が44.8％で、両者を合わせると82.1％の方が満足していることがわかりました。
一方、「あまり思わない」は16.4％、「まったく思わない」は1.5％にとどまっています。多くの方が中古住宅リフォームという選択に納得しているようです。
具体的にどんな点で良かったか聞いてみたので、一部を紹介します。
中古×リフォームを選んで良かった点
・新築よりコストを抑えられた点が良かったと思います。（30代・男性）
・自分の好みに合わせられた。（50代・男性）
・費用総額がかなり安く済んだから。（50代・男性）
・新築にはない味があり、自分たちの好きなようにできたから。（50代・女性）
・コストパフォーマンスが高い。（60代・男性）
・気に入った間取りの家を、新築よりずっと安く購入出来た。（70代・男性）
良かった点として挙げられたのは、やはりコスト面でのメリットが目立ちました。
新築と比較して大幅に費用を抑えられたという声が多く、限られた予算の中でマイホームの夢を叶えられた満足感がうかがえます。
また、「自分好みにできた」「新築にはない味がある」という意見も印象的です。
中古住宅ならではの雰囲気を活かしながら、自分たちらしい空間を作り上げる楽しさを感じている方もいるようです。
■まとめ
今回の調査では、中古住宅を購入した方の約7割がリフォームを行った、または検討したことがあることがわかりました。
その理由として最も多かったのは「コストを抑えられる」という点で、次いで「希望の立地」「良い物件との出会い」が挙げられています。
リフォームでこだわるポイントとしては、水回り設備が最も重視されており、毎日使う場所だからこそ快適さを求める傾向が見られました。
そして実際にリフォームを行った方の8割以上が満足していると回答しており、費用対効果の高さや自由度の高さが評価されています。
住まい選びの際には、新築だけでなく中古住宅をリフォームするという選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。
専門家に相談しながら進めることで、理想の住まいを実現できる可能性が広がります。
＜記事等でのご利用にあたって＞
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