株式会社パソナグループ(本社:東京都千代田区、代表取締役会長CEO 若本博隆)は特許技術である第三の聴覚経路「軟骨伝導」のさらなる社会実装を推進するため、同技術を活用した音響機器の開発・販売等を手掛ける株式会社CCHサウンドに対し、本日2026年6月1日(月)付で追加出資し、同社を子会社化いたします。
これに伴い、同社は商号を『株式会社パソナCCHサウンド(以下、パソナCCHサウンド)』に変更し、本日より事業を開始します。
本取り組みは、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)において、パソナグループのパビリオン「PASONA NATUREVERSE」で同技術を活用した実績を踏まえ、万博で得られた知見と成果を社会へ広げるものです。今後、パソナグループの企業や自治体へのネットワークを活用し、窓口業務や、警備、観光、福祉・介護分野などへの展開を進め、誰もが快適に音声情報へアクセスできる社会の実現を目指してまいります。

日本では、難聴の患者数が全人口の10%にあたる約1,430万人と推計(※)されています。高齢化により「加齢性難聴」に悩む方が多くいるほか、近年では若者層を中心に、長時間・大音量でのイヤホン使用による聴覚への影響も懸念されています。
CCHサウンドが提供する「軟骨伝導」の技術を活用した「軟骨伝導イヤホン」は、耳穴を塞がず、耳の軟骨付近に軽く添えて使用する構造により、周囲の音を確認しながら音声を聞くことができます。また耳穴に挿入しないため、長時間の使用時にも圧迫感を抑えやすい設計となっています。さらに専用の穴や凹凸がない球体構造で、汚れを簡単に拭き取れるため、複数の利用者が使用する自治体の相談窓口や金融機関など、全国の3,500か所を超える窓口で活用されています。
パソナグループでは、「AWAJI Well-beingビジネスコンテスト2022」において、CCHサウンドが最優秀賞を受賞した事をきっかけに、同社との関係を深めてまいりました。2024年5月からは、軟骨伝導を発見・命名した奈良県立医科大学名誉教授 細井裕司氏の知見も踏まえ、CCHサウンドと連携を開始。大阪・関西万博では、パソナグループが出展したパビリオン「PASONA NATUREVERSE」において、アテンダントやスタッフが館内で利用する「スタッフ用インカム」等に同技術を採用するなど、活用の場を広げてまいりました。
パソナCCHサウンドは、「軟骨伝導」技術の全国的な普及に努めるとともに、製品開発及び販売体制を強化してまいります。パソナグループが目指す「人と自然、テクノロジーが共生し、人々が思いやりの心でつながる、真に豊かな世界『NATUREVERSE』」の実現に向け、軟骨伝導技術の普及と新たな製品・サービスの開発を通じて、人々のWell-beingの実現に寄与してまいります。
※厚生労働省 WEBマガジン『厚生労働』2024年10月号より
『株式会社パソナCCHサウンド』概要
◇会社名:
株式会社パソナCCHサウンド
◇所在地:
メットライフ本町スクエア2階(〒541-0053 大阪府大阪市中央区本町2丁目5番7号)
◇設立:
2019年10月 ※商号変更は2026年6月1日(月)
◇代表者:
代表取締役社長 伊藤 真人
◇事業内容:
・軟骨伝導振動子及び軟骨伝導音響機器の開発・製造・販売
・軟骨伝導事業のコンサルティング
・特許ライセンスの付与等
【ご参考】軟骨伝導について
500年以上前から音が聞こえる経路として空気の疎密波を聞く気導と、骨から伝わる骨伝導の2経路が知られていた。2004年、奈良県立医科大学 耳鼻咽喉科学教授(現名誉教授)の細井裕司氏が耳軟骨に音声情報を含む振動を与えると音声情報が明瞭に内耳に伝えられることを発見し、「軟骨伝導」、英語名を“Cartilage Conduction”と命名。
「軟骨伝導」は「骨伝導」の一種ではなく、その聞こえのメカニズムや音伝達の性質、特徴は「骨伝導」とは全く異なる。軟骨伝導は、音(振動)エネルギーが筒状の外耳道の外半分を形成する外耳道軟骨を振動させて外耳道内に気導音(空気の疎密波)を生成し、その気導音が鼓膜や中耳を介して内耳に達することによる聞こえの現象。骨伝導音は、音(振動)エネルギーが頭蓋骨を介して内耳に直接伝わることにより聞こえる音で、鼓膜や中耳を介さない。
<「軟骨伝導」技術の特長 >
・スピーカー不要で穴が無いイヤホンのため、耳垢が固着することなく、清潔に使用できる
・外耳道内に挿入しない構造のため、耳穴への圧迫感を抑えやすい
・耳穴を塞がずに装着するため、周囲の音を感知でき、周囲の人との会話も円滑に行える
・音が外耳道内に生成されるため、明瞭な聞き取りが可能。
・耳周辺への振動や圧迫感を抑えながら音を届けることが可能