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デジタルハリウッド株式会社

第51回学生アカデミー賞 アニメーション部門【銀賞】を受賞した卒業生・金森慧氏が千代田区長を表敬訪問

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文部科学省認可の株式会社立の大学として、デジタルコンテンツと企画・コミュニケーションを学ぶデジタルコミュニケーション学部(4年制大学)と、理論と実務を架橋し新たなビジネスを生み出すデジタルコンテンツ研究科(専門職大学院)を設置するデジタルハリウッド大学(DHU、所在地 東京・御茶ノ水、学長 杉山知之)では、10月14日にロンドンで開催された、米国アカデミーが主催する「第51回学生アカデミー賞」(the 51st Student Academy Awards(R) competition)のアニメーション部門において、今年3月に本学を卒業した金森慧氏が卒業制作として制作したフルCGアニメーション作品『Origami』が、見事【銀賞】を受賞しました。本アワードにおいて、日本の作品が受賞するのは初となりました。(※)
この度、本学がキャンパスを構える千代田区に、金森氏と本学関係者が表敬訪問し、本学卒業生の受賞報告とともに、金森氏より授賞式の様子について樋口区長に報告しました。

(※)日本の作品の初受賞について:
   各部門の受賞作品発表において日本の学校の作品が初受賞であることについて掲載(9月17日発表)
   https://press.oscars.org/news/academy-reveals-2024-student-academy-awardr-winners

■表敬訪問の様子

学生アカデミー賞のトロフィーと、受賞作品の「Origami」にも登場する金森氏が折紙で制作した作品を持参し、樋口区長を訪問しました。

■学生アカデミー賞について(Student Academy Awards(R) competition)

https://www.oscars.org/saa

学生アカデミー賞は、米国アカデミー(映画芸術科学アカデミー)が主催する学生版のオスカーで、1972年の設立以来、新進気鋭のグローバルな才能に活躍の場を提供することを目的としている。
過去の受賞者にはロバート・ゼメキス(『バック・トゥ・ザ・フューチャー』)、ピート・ドクター(『モンスターズ・インク』、『インサイド・ヘッド』)、スパイク・リー(『ブラック・クランズマン』)などの錚々たる監督たちが名を連ねる。
51回目となる今年は、世界738の学校から過去最多の2,683作品が応募され、ナラティブ、ドキュメンタリー、エクスペリメンタル、アニメーションの4部門で計12作品が受賞作品としてアカデミー会員の審査によって選ばれた。
例年はあらかじめ公表されるが、今年は各部門の金、銀、銅賞が授賞式の場で発表。受賞作品はすべて、第97回アカデミー賞の短編映画部門の選考対象となる。過去の学生アカデミー賞の受賞は、67回のアカデミー賞ノミネート、15回の受賞へと繋がっている。

受賞作品について:
https://press.oscars.org/news/award-placements-revealed-2024-student-academy-awardsr

■『Origami』作品紹介

まるで大地から生命が息吹くように、正方形の紙がさまざまな折紙の生き物に折られていく様子を描くフルCGアニメーション作品。
折紙は「切る」という破壊的な工程がなく、「折る」という「変形」だけを使って表現する。正方形からあらゆる形状に変形し、広げれば元の正方形に戻るという折紙の特徴を、土から生まれ土に還る「生命」と重ねている。

金森氏は小学1年で折紙を始め、高校の時に折紙とCGの数学的な造形感覚の共通性に惹かれたことがきっかけで、CGと映像の道に進むことを決め、デジタルハリウッド大学に入学した。この作品は大学の卒業制作で、自身の創作活動の原点とも言える折紙をテーマに選び、2023年5月から技術的な検証を始め、10月から本格的な制作に入った。

これまでのアニメーション作品における折紙の表現は技術的に困難とされ、実際に紙では作れない形状を使用したり、折る前と後の形状をすり替えて折っているかのように見せたり、誤魔化して描写されることがほとんどだった。本作品では、金森自身の折紙の知識を生かし、CGソフトで折紙をするためのワークフローを自ら考案。紙の厚みや内側の構造に至るまで忠実に再現することを実現した。作品に映るものすべてが実際の正方形の紙から折ることができ、金森がオリジナルでデザインしたメインキャラクターに加え、鶴や蛙などの日本の伝承折紙が数多く登場する。

本物の日本の折紙文化の表現にこだわった本作は、2023年度のデジタルハリウッドの卒業制作の最優秀賞に選ばれ、アジア最大級の国際短編映画祭Short Shorts Film Festival & Asia 2024や20th Annual HollyShorts Film Festivalなどのアカデミー賞公認国際短編映画祭で上映された。世界最大のCGの祭典として知られるSIGGRAPHのElectronic Theater 2024にも日本の学生作品として16年ぶりに入選するなど、国際的な評価を得ている。

■作者紹介

金森 慧 氏(Kei Kanamori)
CGアーティスト
デジタルハリウッド大学(2024年3月卒業)

2001年11月生まれ、東京・東久留米市出身。
自由学園高等科、デジタルハリウッド大学卒業。
小学校から高校まで自由学園の自然豊かな環境で学ぶ。小学1年から折り紙を趣味として始め、中学校から学校活動の一環として書道に取り組む。幼少期から洋画に親しみ、映画のCG制作に興味を抱く。折り紙とCGの数学的な造形感覚に共通点を見出し、高校2年の頃に独学でCGを始め、その後デジタルハリウッド大学に進学。在学中に制作したCG作品が、SNSや国内外のコンテストで高く評価された。
VFXショート動画「後方2回宙返り1回ひねり」はInstagramで150万回再生、「Unstable Jenga」はTwitterで900万回再生を記録。チーム制作のショートフィルム「Tomatoes」では監督を務め、第29回学生CGコンテストで優秀賞を受賞。アジア最大級の国際短編映画祭Short Shorts Film Festival & Asia 2024(以下SSFF)やSIGGRAPH Asia 2024 Computer Animation Festivalに入選した。書道をテーマにした映像作品「舞」は、世界的CGコンテストRookie Awards 2023で優秀賞を受賞し、海外の日本人アーティストたちが審査員を務めるCGコンテスト「三次元無双」では、「舞」と「Tomatoes」が映像部門で1位と3位を獲得した。
卒業制作では自身の原点に立ち返り、折り紙と自然をテーマにしたショートフィルム「Origami」を制作。デジタルハリウッドの卒業制作の最優秀賞に選ばれ、SSFFや20th Annual HollyShorts Film Festivalなどのアカデミー賞公認の国際短編映画祭で上映。世界最大のCGの祭典SIGGRAPH Electronic Theater 2024では日本の学生作品として16年ぶりに入選し、直近では第51回学生アカデミー賞の「銀賞」を受賞、日本の作品が受賞するのは今回が初の快挙となった。
卒業後は海外での活躍を目指し渡航準備を進めつつ、Rock In Japan Fes 2024のタイトル映像を担当するなど、国内でフリーのCG映像作家としても活動している。

<SNS>
・X:https://x.com/kei_kanamori
・Instagram:https://www.instagram.com/keikanamori_
・YouTube: https://www.youtube.com/@kei_kanamori
<作品>
・Origami: https://youtu.be/X0hyTmlsBUI
・舞: https://youtu.be/4sr8LDdc-uA
・Tomatoes: https://youtu.be/J02vtPKA2Mg
・「Unstable Jenga」https://youtube.com/shorts/RJW85AklDn0
・「後方2回宙返り1回ひねり」https://youtube.com/shorts/3tZnZ_HpLJI

※作品クレジットはすべてkei kanamori

[動画: https://www.youtube.com/watch?v=X0hyTmlsBUI ]

【デジタルハリウッド大学[DHU]】

https://www.dhw.ac.jp

2005年4月、文部科学省認可の株式会社立の大学として東京・秋葉原に開学(現在の所在地は東京・御茶ノ水)。デジタルコミュニケーション学部(4年制大学)とデジタルコンテンツ研究科(専門職大学院)を設置している。
デジタルコミュニケーション学部では、不確実で予測不能な未来を自分らしく生き抜く力を身につける。 デジタルコンテンツ(3DCG/VFX、VR/AR、ゲーム、映像、グラフィック、Webデザイン、メディアアート、プログラミング等)と企画・コミュニケーション(ビジネスプラン、マーケティング、広報PR等)を産業界の第一線で活躍する教員から幅広く学べる一学部一学科制を採用。さらにグローバル人材を育成するために外国語の重点的な学習プログラムを備え、留学を推進している。世界46か国・地域出身の学生が在籍し、御茶ノ水駅前で多様性に富むキャンパスを運営している。
デジタルコンテンツ研究科では、超高度情報化社会においてデジタルコミュニケーションを駆使し、社会に変革を起こすリーダーを輩出すべく、創発的学究領域 [SEAD(Science/Engineering/Art/Design)]の4要素をバランス良く身につけ融合し、理論と実務を架橋する人材育成を行う。新規事業プランニングとプロトタイピングなど、院生のアイデアの実装およびスタートアップ支援により「令和5年度大学発ベンチャー調査」(経済産業省)では全国大学中 13 位、私立大学中5位となっており、多数の起業家を輩出している。
2024年4月に開学20周年を迎えた。

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