先月より読み放題対象となった『ローマは一日にして成らず』に引き続き、ハンニバル戦争を描いた歴史長編をお楽しみください。

株式会社新潮社が5月にローンチしたサブスク制の情報・教養系オンラインメディア「新潮QUE」にて、本日より塩野七生さんの代表作「ローマ人の物語」の第2巻『ハンニバル戦記』が期間限定で読み放題となります。「新潮QUE」の有料会員は第1巻『ローマは一日にして成らず』とあわせて読むことができます。
新潮QUEで「ローマ人の物語」を読む
『ハンニバル戦記』とは
塩野七生さんのライフワークである大著「ローマ人の物語」の第2巻にあたる作品。第1巻「ローマは一日にして成らず」がローマ建国からイタリア半島統一までを扱ったのに対し、本作は紀元前264年から前133年までの130年間を対象としています。この時期にローマは、北アフリカの強国カルタゴとの間で地中海の覇権をかけての三次に渡る戦争(ポエニ戦役)を繰り広げ、最終的に地中海全域を「マーレ・ノストゥルム=われらが海」と呼べるまでの覇権国家へと成長していきます。
カルタゴ側の主人公はアフリカから連れてきた象をともってアルプスを越えたという規格外の名将ハンニバル。ローマ側は当初劣勢に立たされ、一時は首都に迫られるほどの滅亡の危機を経験しますが、ローマの全権を託された若き執政官スキピオが台頭し、ハンニバルの戦術を学びながら軍を鍛え上げ、最終決戦に挑みます。戦術・戦略の応酬が緊迫感をもって描かれる一方、ローマ人が大切にした共和政的な市民主権や柔軟さといった価値観も浮かび上がり、シリーズ全体の中でも「ハンニバル vs スキピオ」というドラマ性の高さから人気の高い作品です。
「ローマ人の物語」とは
知力ではギリシア人に劣り、体力ではゲルマン人に劣り、技術力ではエトルリア人に劣り、経済力ではカルタゴ人に劣るローマ人が、なぜ巨大な世界帝国を繁栄させることができたのか? 「ローマ人の物語」はその問いに塩野七生さんが15年かけて取り組み、ビジネスパーソンが年に一度の刊行を心待ちにした代表作です。
新潮社の新しい情報・教養オンラインメディア「新潮QUE」
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塩野七生さん略歴
1937年7月7日、東京生れ。学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。1968年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。1982年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。1983年、菊池寛賞。1992年より、ローマ帝国興亡の歴史を描く「ローマ人の物語」にとりくむ(2006 年に完結)。1993年、『ローマ人の物語I』により新潮学芸賞。1999年、司馬遼太郎賞。2002年、イタリア政府より国家功労勲章を授与される。2008ー2009年、『ローマ亡き後の地中海世界』(上・下)を刊行。2011年、「十字軍物語」シリーズ全4冊完結。2013年、『皇帝フリードリッヒ二世の生涯』(上・下)を刊行。2017年、「ギリシア人の物語」シリーズ全3巻を完結させた。2007年、文化功労者。2023年、文化勲章。