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大王製紙株式会社

東北大学大学院との共同で、ティシュペーパーの肌触り感向上には保湿ティシュペーパーでは水分量、非保湿ティシュペーパーでは圧縮剛性が極めて有効なパラメータであることを新たに実証

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~日本設計工学会2016年度秋季研究発表講演会(2016年10月8日)にて発表~

大王製紙株式会社(社長:佐光正義)は、東北大学大学院工学研究科の堀切川教授らと共同で、摩擦特性を考慮したティシュペーパーの評価の研究を行っています。
昨年10月10日の日本設計工学会2015年度秋季研究発表講演会では、研究の一部であるティシュペーパーの摩擦係数低減が肌触り感の向上に極めて有効であることを発表しました。
その後も東北大学と研究を進めた結果、ティシュペーパーの摩擦係数低減に影響を及ぼす紙質パラメータとして、保湿ティシュペーパーでは水分量、非保湿ティシュペーパーでは圧縮剛性が見出され、ティシュペーパーの肌触り感向上に極めて有効であることが新たにわかり、研究結果が日本設計工学会2016年度秋季研究発表講演会(2016年10月8日)にて発表されました。

大王製紙株式会社(社長:佐光正義)は、東北大学大学院工学研究科の堀切川教授らと共同で、摩擦特性を考慮したティシュペーパーの評価の研究を行っています。
昨年10月10日の日本設計工学会2015年度秋季研究発表講演会では、研究の一部であるティシュペーパーの摩擦係数低減が肌触り感の向上に極めて有効であることを発表しました。
その後も東北大学と研究を進めた結果、ティシュペーパーの摩擦係数低減に影響を及ぼす紙質パラメータとして、保湿ティシュペーパーでは水分量、非保湿ティシュペーパーでは圧縮剛性が見出され、ティシュペーパーの肌触り感向上に極めて有効であることが新たにわかり、研究結果が日本設計工学会2016年度秋季研究発表講演会(2016年10月8日)にて発表されました。
これらの成果は、非保湿ティシュペーパーでは昨秋リニューアルした「エリエールティシュー」に、保湿ティシュペーパーでは今秋リニューアルした「エリエール 贅沢保湿」に、それぞれ活かされ、消費者の方々に肌触り感で高い評価をいただいております。詳しい情報はエリエールホームページ(http://www.elleair.jp)をご覧ください。

日本設計工学会2016年度秋季研究発表講演会での発表内容について
日本設計工学会2016年度秋季研究発表講演会(2016年10月8日)における発表内容は下記のとおりです。

1.背景
ティシュペーパーは、我が国において世界一の消費量を誇り日用品として欠かすことのできない製品であり、消費者はティシュペーパーに対して安価で優れた肌触り感を求めています。従来、ティシュペーパーの肌触り感評価は、人間の肌による官能評価試験により行われてきましたが、この評価では定量的で横断的な製品間の比較ができず、製品開発への応用には困難が伴うといった問題点があります。
一方、大王製紙株式会社と東北大学大学院工学研究科の堀切川教授は、昨年度の本学会秋季研究発表講演会により、人工皮膚との摩擦係数の低減がティシュペーパーの肌触り感の向上に極めて有効であることが明らかにしています。
その後も、大王製紙株式会社と東北大学大学院工学研究科とは共同で研究を進めた結果、ティシュペーパーの摩擦係数低減に影響を及ぼす紙質パラメータとして、保湿ティシュペーパーでは水分量、非保湿ティシュペーパーでは圧縮剛性が見出され、ティシュペーパーの肌触り感向上に極めて有効であることが新たにわかりました。この研究結果を、2016年10月8日の日本設計工学会2016年度秋季研究発表講演会にて発表しました。

2.研究の概要
2.1ティシュペーパーサンプル
本研究で用いた水分量や紙厚、乾燥強度など機械的性質の異なる12種類のティシュペーパーサンプルの紙質パラメータを表1に示す。サンプルAからGは保湿成分を含まない非保湿系ティシュペーパー、サンプルHからLは保湿成分を含む保湿系ティシュペーパーである。

また、圧縮剛性の算出のため、5枚のティシュペーパーの上に金属板を乗せ、荷重を負荷することにより、厚み方向の変位量を測定した。

2.2摩擦試験
図1に示される直動型すべり摩擦試験装置を用いて摩擦試験を行った。相手材料として、指先を模擬したウレタン製の指紋付人工皮膚片を用いた。人工皮膚片をロードセル下部に固定し、ティシュペーパーサンプルは一端をステージに固定する。ティシュペーパーサンプルの他端を引張り、人工皮膚片を接触させる。そして、ロードセル上部に錘により所定の荷重を負荷し、ステージを一方向に移動させることですべり摩擦試験を行った。実験は、垂直荷重0.49N、すべり速度1mm/s、すべり距離5mm、大気中無潤滑下で行われ、同条件での試行回数は15回である。

3.実験結果及び孝察
図2に、摩擦係数の平均値と水分量の関係を示す。同図より、水分量の増加に伴い、摩擦係数が減少することが分かる。これは、保湿成分を含むことによりティシュペーパーの保持する水分量が増加し、人工皮膚片とティシュペーパーの間に水膜を介した接触が増えるためと考えられる。この結果より、保湿成分の含有が摩擦係数の低減に有効であるといえる。

次に、非保湿系ティシュペーパーの摩擦係数について検討する。非保湿系ティシュペーパーの摩擦係数と各サンプルの紙質パラメータ及び剛性との関係性を明らかにするため、従属変数を摩擦係数の平均値(

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