追熟期間の長さや保管の難しさから「幻の洋梨」と呼ばれる「ル レクチエ」。1年のうちわずか1カ月間しか出荷できないという希少価値の高い高級西洋なしが、今年は11月22日(水)に販売解禁日を迎える。
くびれた形がエレガントな西洋なし「ル レクチエ」は、追熟期間がポイント。「ラ・フランス」の追熟期間と比較すると約2倍の期間を費やしており、しっかりと追熟させることで鮮やかな色彩、とろけるような果肉、独特で芳醇な香りを実現している。
「ル レクチエ」の味は、ほのかな酸味に濃厚な甘さが特徴。香りは、甘い香水のような芳醇な香りで、食感は、とろみがあってなめらかな口当たりだ。
フランスで生まれた「ル レクチエ」だが、日本での歴史は1903年に新潟で初めて栽培されところから始まる。皮が薄く、傷つきやすいデリケートな性質ゆえに当時の栽培は試行錯誤の連続だった。時間をかけて大切に栽培することで、今では安定的に出荷できるようになり、新潟県は本国フランスをもしのぐ「ル レクチエ」の一大産地へと発展した。
生産技術の向上により収穫量は年々増えているが、早出し競争による品質低下を防ぐため、自主的な取り組みとしての販売解禁日が設けられた。希少価値の高さから、贈答品としても高く評価されている。
本場フランスでも生産が難しいと言われる「ル レクチエ」。そんな貴重な高級西洋なしを一度は贅沢に味わってみては?
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