佐賀県有田町では11月21日(水)~25日(日)の期間、“食と器でおもてなし”をテーマに「第14回秋の有田陶磁器まつり」が開催される。
「第14回秋の有田陶磁器まつり」は、器はもちろん、町並み・紅葉・郷土料理・町の人のおもてなしなど有田町の魅力を存分に感じることができるお祭り。
また今年は明治維新150年記念として「明治有田偉人博覧会」も開催。これは幕末・明治時代に活躍した有田の偉人を、町内の美術館や町屋のショーウィンドウを使って紹介するほか、明治時代に西洋から伝わった型の技術を用いてかつて有田で親しまれた銘菓を復刻するなど、明治維新150年を記念して有田町で開催する博覧会だ。
町内13のお食事処では、「明治有田偉人博覧会」にちなみ、明治を感じる期間限定メニューを提供。大正時代に建てられた古民家・小路庵(しゅうじあん)では、毎日限定50名に「なます皿」に注がれた「三平汁」がふるまわれる。
江戸時代後期~明治時代にかけて有田で生産され、北前船に乗って北陸・東北・北海道へ大量輸送された「なます皿」でいただく「三平汁」は、塩漬けした魚と根菜を煮込んだ北海道の郷土料理だ。
「なます皿」は「三平汁」の取り皿として重宝され、“三平皿”とも呼ばれていたこともあるのだとか。これまでの歴史に想いを馳せながら、北の味覚を思う存分味わってみて。
また「日本の棚田百選」に選定されている岳地区の棚田で収穫された棚田米のおむすびに、有明のりと伊万里の梅干しを添えた「棚田米のおむすびころりん」は300円というお手頃価格で味わうことができる。“佐賀の母の味”ともいえる優しい味わいにお腹も心も満たされること間違いなし。
そのほか「第14回秋の有田陶磁器まつり」では、「焱の響演~薪窯(まきがま)めぐり~」や、鎌倉期に有田町一帯を治めた有田氏の居城「唐船城築城800年」の記念行事、有田とフランスの人間国宝の技の響演「ワザノワ会議」など、注目のイベントが盛りだくさん。
紅葉に彩られた町並みを眺めながら、ゆっくりと有田町の魅力を楽しんでみてはいかが?
■「小路庵」
住所:有田町上幸平1丁目8-11