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多摩美術大学美術館で洋画家・福沢一郎の展覧会を開催

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東京都・多摩市にある多摩美術大学美術館で、生誕120周年を迎えた洋画家で文化勲章受章者でもある福沢一郎の大規模な展覧会を開催。昭和の日本美術界をリードした福沢一郎のパリ時代から晩年まで、多摩美術大学が所蔵する全作品44点が展示される。


福沢一郎(1898~1992)は、1918年(大正7)に旧制第二高等学校を卒業した後、東京帝国大学(現在の東京大学)文学部に進学するも、彫刻家・朝倉文夫に師事。1923年(大正12)の関東大震災を機にフランス留学を思い立ち1924年(大正13)から1931年(昭和6)までの7年間をパリで過ごした。


パリ到着後、彫刻から絵画へ制作が変化し、サロン・ドートンヌ展への出品、第16回二科展や第1回独立美術協会展の特別陳列など精力的に創作活動を展開した。


帰国後、1939年(昭和14)に美術文化協会を結成。1941年(昭和16)に治安維持法違反の疑いにより6ヶ月間逮捕拘束されるが、戦後は盛んな活動と創作を国内外に示し続け、1957年(昭和32)以降も人間や社会をテーマに旺盛な制作活動を行った。また、主題を如何に表現するかということを追求し続け、その一貫した制作姿勢と豊かな構想力に裏打ちされた作品は日本の画壇に異彩を放っている。


同展の会期は12月15日(土)~2019年2月24日(日)で、入館料は一般300円、 大・高校生200円。寒い冬こそ美術館でアートに触れてみてはいかが?

■「多摩美術大学美術館」
住所:東京都多摩市落合1-33-1

「最後の晩餐の一つの見方」1986年 アクリル、キャンバス
「魂の話」1931年 油彩、キャンバス
「花」1938年 油彩、キャンバス
「スペイン・ラプソディー」1955年 油彩、キャンバス
「レダ」1977年 アクリル、キャンバス

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