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犬の視点で楽しめる!? “絵本界のノーベル賞”受賞作家『ぼくは犬や』発売

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“絵本界のノーベル賞”ともいわれる、「2020アストリッド・リンドグレーン記念文学賞」を受賞したペク・ヒナ作『ぼくは犬や』が、ブロンズ新社から4月16日(木)に全国発売される。

“絵本界のノーベル賞”の受賞作


同書は韓国の人気作家ペク・ヒナ氏による翻訳絵本。昨年韓国で発売された同氏の前作『あめだま』に登場する犬「グズリ」の視点で、人間家族との日常を描いた泣き笑いの愛の物語だ。人間都合の生活を余儀なくされながらも飼い主を見つめ愛を注ぎつづけてくれる犬への、作者の感謝や愛が詰まった作品となっている。

翻訳は、ユーモラスであたたかい作風で人気の絵本作家・長谷川義史氏が担当し、主人公「グズリ」の気持ちを大阪弁で軽快に表現。作者であるペク・ヒナ氏自身が、粘土で一体一体作り出した愛くるしい登場人物たちにも注目しながら楽しめる作品だ。

粘土人形が織りなす犬と人間の物語


物語の一部を紹介しよう。

「ひとは、ぼくを、グズリとよぶんや。(中略)人間というのは、なんとも、身勝手で、やっかいやで。ドンドンは、6才やというのに、どうしようもあらへん。わるさするくせに、よく泣くし、よく転ぶし、おねしょもしよる。ぼくが、ずっとめんどうみたらなあかんか」。

犬の視点という語り口が、楽しさを引き立たせている。

また、ペク・ヒナ氏の作品には、表情豊かな人形が使われているのが特徴だ。スカルピー粘土を成形して焼き上げて一体一体着色するもので、同書の本文シーンにあわせて作った人形は70体以上。背景セットから照明、そして撮影まですべてペク・ヒナ氏ひとりで創りあげた創作絵本だというから素晴らしい。おなじ表情はひとつもなく、気持ちが伝わってくる人形にも注目だ。

世界で注目される絵本作家


ペク・ヒナ氏は1971年ソウル生まれの絵本作家で、ポメラニアンの「ムンチ」と暮らす自称「人形いたずら作家」。独自のファンタジー世界を作り出す、いま世界で最も注目される絵本作家の一人だ。

表情豊かな人形が登場する絵本『ぼくは犬や』1400円(税別)で、犬と人間の家族の物語を味わってみよう。

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