コオロギを原材料に使用した『コオロギビール/Cricket Dark Ale』が、「ANTCICADA(アントシカダ)」から5月23日(土)に先行販売された。
原料は安心安全な国産コオロギ
『コオロギビール/Cricket Dark Ale』は、国産コオロギを使って製造した黒ビールだ。焙煎したコオロギとローストモルトを麦汁に加え、コオロギの香りとうま味を存分に引き出している。
原料となるのは 福島県産の“フタホシコオロギ”。埼玉県・太陽グリーンエナジー社で、室温・湿度管理を徹底した環境下で社食のロスで出る野菜などを餌に育てられ、収穫後も丁寧な洗浄と熱処理を加えた安心安全なコオロギだ。
より多くの人に、昆虫を身近に楽しめる機会を届けたいという想いから、「ANTCICADA」ではクラフトビールに着目。新進気鋭の醸造所「遠野醸造」と意気投合し、「コオロギビール」の共同開発に至ったという。
未知の味が体験できる黒ビール
3月には渋谷PARCO「COMINGSOON」のポップアップ販売で完売したという、話題の同ビール。
コーヒーやカカオ、強く焦がしたキャラメル、カモミールのような香りが先行し、口に含むとスタウトらしい苦味とコクがあり、クリーミーな口当たりで苦味とうま味の余韻が長く続く。
“重厚感のあるコオロギの味わい”と表現されるその味が、一体どんな味なのか試してみたくなる。
「コオロギビール」への想い
「ANTCICADA」では、昆虫食の魅力を伝えることに取り組み、世界初のタガメのクラフトジン「タガメジン」や「コオロギ醤油」などをこれまで開発してきた。4月には、日本橋馬喰町にレストランを開店予定だったが、新型コロナウイルスの影響で開店を見合わせている。同店では2種類のコオロギで出汁をとった「コオロギラーメン」や虫を使ったコース料理を提供予定だという。
店舗が開店できなくても“日常を前向きに楽しんでいくきっかけを届けよう”、“遠方の人にも楽しんでもらいたい”と、今回、瓶ビールで製造された「コオロギビール」。クラウドファンディングで先行販売し、今後は店舗はECサイトでも販売していくという。
話題の“コオロギクラフトビール”で、『未知の食材を口にする冒険』を楽しんでみては。