岡山県浅口市の嘉美心酒造が、コロナ禍により出荷の機会が減ってしまった3種の日本酒を調合したお酒「568(ころは)」を開発。9月1日(火)より、yahoo!ショッピング内のオンラインショップにて先行予約を開始する。
コロナ禍で積み上がった在庫を調合
風光明媚な瀬戸内海に面する小さな漁師町にある「嘉美心酒造」は、“日本一の米旨口蔵”を目指している酒蔵。
今回、若手蔵人が中心となり「コロナ(567)に打ち勝つ」との想いを込め、 今までにない“とがった部分のある酒”を目指して「568」が開発された。
日本酒の造りは通常冬の間に行われ、同蔵でも今年の仕込みが終わったのが3月下旬。しかしその後、コロナウイルスの感染拡大にともない酒の蔵出しが次第に減っていき、作った酒の在庫が予想以上に積み上がっていく。
そんななか、現状を嘆くだけでなく、“今だからこそできることはないか”と若手蔵人が中心となって考え、これらの商品を今までにない組み合わせで調合し、コロナのこの逆境に打ち勝つ象徴としての酒を販売することに。
タブーにも挑んだ試行錯誤の商品ブレンド
今回の調合では、ある意味タブーとされていた精米歩合の異なる酒(35%と70%など)や、純米大吟醸と普通酒の組み合わせなど、固定概念にとらわれることなく「今までのお酒とは一味違ったとがった部分のあるお酒」を目指して、さまざまな調合に挑戦。試行錯誤の末、3種が選ばれた。
甘み、酸、ベリーを思わせる香りを持つ個性の強い酒「木陰の魚」に、「嘉美心 純米大吟醸」の爽やかでフルーティーな香りを加えることにより、軽やかさと華やかさプラス。口に入れた瞬間に来る酸味とそれを追いかけてくる華やかな香りがとても心地よいインパクトのある酒に。
さらに料理にも合わせやすいよう、スッキリとした飲み口で定評のある「神心 涼吟醸」をプラス。これが見事にハマり、チーズやアヒージョなどによく合いそうな酒に仕上がったのだとか!
ちなみに、酒配合比率「涼吟醸:木陰の魚:純米大吟醸」=「5:6:8」が商品名の「568」になっていて、若手蔵人の“遊び心”が入っているのもユニーク。
コロナ禍に希望の光を
商品の外観は、ラベルと酒瓶を黒色にすることにより、コロナによって生じてしまった現在の暗い雰囲気を表し、首掛けの星はそこに希望の光が指しているイメージを表現しているという。
同商品の蔵出日は10月12日(月)。10月15日(木)頃から全国の特約店でも販売を開始する。価格は、1800ml/3,520円・720ml/1,760円(税込)。
コロナ禍だからこそできた酒「568」を味わって、コロナに打ち勝とう!