岐阜県恵那市山岡町の寒天生産者「水野寒天」は、日本一のブランド寒天「山岡細寒天(やまおかほそかんてん)」の肥料で育ったコシヒカリとカット細寒天のコラボ商品「水野寒天米(みずのかんてんまい)」を開発。10月21日(水)より発売中だ。
コロナ禍での寒天農家の“新たな挑戦”
“寒”ざらしのところ“てん”に由来する「寒天」は、ところてんを冬空にさらし、水分の凍結や解凍を繰り返し乾燥させて作る食材で、美容・健康・ダイエット食品としても注目されている。
岐阜県恵那市山岡町は、冬場に晴れの日が多く、朝晩の寒暖差が大きいという気候から寒天作りが盛んな地域で、全国シェア8割を超える日本一の寒天生産地だ。
「水野寒天」は、「山岡細寒天(糸寒天)」と「細寒天粉末(粉寒天)」などの生産・販売を代々続けてきた、家族と地域の職人たちからなる少数精鋭のメーカー。各地の良質な天草を原材料として、職人がそれぞれの産地の特徴を生かすため絶妙なバランスを見極めてブレンドし、自然条件に合わせて手間ひまかけて最高級の寒天を作っている。
汁物や炊飯時に加えて豊富な食物繊維をとれる天然食材「山岡細寒天」は、手軽に使える便利さと品質の高さが人気だ。
「水野寒天製」の「山岡細寒天」は、健康・美容のため食生活に寒天を取り入れている全国各地の消費者だけではなく、味と食感にこだわる和菓子職人や料理人の間でも高く評価され、有名老舗和菓子店の羊羹などの原材料として長らく採用されている。
しかしコロナ禍で、百貨店や観光地の土産物店などでの和菓子販売数が減少し、その影響で和菓子店からの受注も激減。そこで、寒天をアレンジしたオリジナル商品「水野寒天米」が誕生した。
SDGsの発想から生まれた寒天米
同社ではこれまで、「山岡細寒天」の生産過程で出る天草の残渣なども無駄にせず、地元農家に肥料や飼料として提供してきた。その取り組みの中からうまれたのが「寒天米」だ。
ミネラルを豊富に含む栄養価の高い寒天と天草の養分を肥料として、豊かな空気と水で育ったコシヒカリは、地元では知る人ぞ知る人気の米。「水野寒天米」は、その米に“カットした細寒天を寒天米にプラスする”という発想で誕生した。
“つやつやで美味しく食物繊維豊富なごはん”を炊くために細寒天を加えて炊飯しているという利用者の声などを参考に、スタッフの経験からカット細寒天を混ぜる割合を決め、より手軽に利用できるように工夫した2合サイズで販売。
自宅使いはもちろん、コロナ禍で普段会えない大切な人への心のこもった贈り物としても喜ばれるよう、ギフトに最適なおしゃれでかわいいパッケージにもこだわった。
「水野寒天米」は、2個セット1000円(税込)で、総重量は310g(うちお米297g、寒天3g)。水を入れて炊くだけで、寒天の量を考えずそのままご飯になるのでとても便利。冷めても美味しいのもポイントだ。
ギフト向けオンラインショップもオープン
また、このたび、「水野寒天」はオンラインショップ「水野寒天ギフトショップ」も新設。ギフト向け商品の販売もスタートしている。
そのほか、公式インスタグラムやフェイスブックで、寒天レシピや生産地からの情報を日々発信しているので、こちらもチェックしてみて。