石川県指定無形文化財である牛首紬の反物から洋服のオーダーができる「牛首紬 伝統の新たなかたち 展 『ARLNATA × 牛首紬 SPECIAL COLLECTION in KANAZAWAしいのき迎賓館』」が、12月11日(金)~13日(日)の期間、石川県金沢市の「石川県政記念しいのき迎賓館」で開催される。
ARLNATA × 牛首紬
今回のイベントは、「エルメス」出身の日本人デザイナー寺西俊輔氏による新ファッションブランド「ARLNATA(アルルナータ)」が、牛首紬の織元「白山工房」と共に行うもの。
「ARLNATA」に牛首紬がメイン生地として採用された2019年4月東京でのデビューコレクション以降、各地で発表会が行われており、今回、昨年に引き続き金沢でも「ARLNATA」と牛首紬のコラボレーション発表会を開催することとなった。
三大紬の一つ“牛首紬”は海外でも注目
牛首紬は、霊峰白山の自然の恵みのもと、旧牛首村(現在の白山市白峰)に800年以上前から伝わる伝統の織物で、日本の三大紬の一つとしても認められている。
二頭の蚕が共同で一個の繭を作り上げたものが「玉繭」と呼ばれ、この「玉繭」を煮込み、手作業で糸を紡ぎ出す「のべびき」という糸取りの伝統技法が牛首紬の命となる。
左が通常の繭、右が二頭の蚕で作られた「玉繭」で、牛首紬は「玉繭」から挽いた玉糸が織りなす横方向の節が大きな特徴だ。
近年、牛首紬は着物生地としてだけではく、欧米の有名ファッションブランドからも注目され、パリ・オートクチュール・コレクションに採用されるなど海外でも高い評価を受けている。
着物を仕立てるように自分だけの1着を
今回のイベントでは、昨年よりさらにバージョンアップした新作の数々が登場。
着物を仕立てる時と同様に、反物を来場者と一緒に吟味するところから始まり、洋服の仕立てを希望する場合は、サンプルデザインの中からアイテムを選んで、購入した反物を使ったオリジナルアイテム(レディス4型・メンズ3型)が仕立てられる。
「自分だけの1着」をあつらえるオーダー企画となっているので、夫婦や友人同士、親子でのシェア、子どもや孫へ、または両親へのプレゼントなどにもおすすめだ。
イベントの開場時間は10時~18時で、最終日は17時閉場。オーダー品以外に、直接買うことができる作品も用意されている。
伝統生地に触れ、特別な1着を作ることができるこの機会をお見逃しなく!
■「石川県政記念しいのき迎賓館」
住所:石川県金沢市広坂2丁目1-1
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