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歴史ある建物と店主のストーリーを味わう!『京都 古民家カフェ日和』発刊

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世界文化社は、書籍『京都 古民家カフェ日和』を4月16日(金)に発売。同書は、歴史ある建物と店主のストーリーを紹介する、古民家をテーマにした“京都カフェ”案内書だ。

古民家をテーマにした初の京都カフェ案内書

幾年の時を感じさせる木の風合いや職人の凝った意匠など、古民家の美しい空間を存分に楽しめるカフェは、本能的な懐かしさと安らぎを与えてくれる空間。


そんな古民家カフェの魅力をたっぷり紹介した、2019年刊行の書籍『東京 古民家カフェ日和』が好評を博したのを受け、このたび京都版となる『京都 古民家カフェ日和』が発刊された。

43軒の古民家カフェを掲載


同書は、築50年以上の建物を転用・再生した京都のカフェを取り上げ、京都にある古民家カフェのこの20年を俯瞰する決定版。建物のかつての姿は、京町家、お茶屋さん、銭湯、旅館など。築250年にもなる茅葺屋根の家から昭和住宅まで、古都の路地で歳月を重ねてきた43軒の物語を掲載している。

幾多の人の手が入り、京都という街を見守り続けた建物と店主との出会い、お店のコンセプトなどを、著者の川口葉子氏が丁寧に取材。こだわりの珈琲やスイーツの魅力だけでなく、古民家と店主の物語を味わえる1冊になっている。

築百年を超えた古民家「aotake」

掲載しているカフェの一例を挙げよう。


七条河原町にある、平安から鎌倉にかけて多くの仏師が居住した「七条仏所跡」の程近くにあるのは、大正元年に借家として建てられた古民家カフェ「aotake」。

店主の田中氏は、20年もの間空き家となっていたこの家に出会い、歴史ある木造建築の保存と再生を願う大家さんの理解のもとで、自ら全面改修を実行。和紙で隠れていた土壁を補修し、古い町家の解体工事現場へ幅の狭い床板を譲り受けに行ったという洗練された室内に、銘柄を厳選したお茶の香りが広がる。

贅沢な時間を過ごせる古民家カフェ

『京都 古民家カフェ日和』1,650円(税込)の目次は、「第1章 お茶の香りを聞く」「第2章 暮らしの記憶」「第3章 旅人の記憶」「第4章 コーヒーの時間」「第5章 甘い歳時記」「第6章 出会いと再発見の場所」。

京都のいわゆる観光名所を巡るのも楽しみのひとつだが、京都の裏路地にたたずむ生活空間の中に、ただ「居る」という贅沢な時間を過ごせるのが古民家カフェの魅力。本を見ているだけでも、そんなゆったりとした時間を感じられそうだ。

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