狂言は600年の伝統を持つ日本最古の喜劇。何もない舞台で様々なことを表現する狂言のおもしろさを体験できる講座「和泉元彌のはじめてでも楽しめる狂言」が、5月29日(土)にオンラインで開催される。和泉元彌さん、史上初の女性狂言師和泉淳子さん、十世三宅藤九郎さんの3人が直接指導する。
クイズからお稽古体験まで
同講座では、狂言を楽しく学べる様々なコーナーを用意。
まず、狂言の特徴・クイズコーナー。シンプルな舞台、何もない中で色々なことを描き出す狂言の世界。実演を交えたクイズコーナーで、室町時代の日本人の感性に触れ、今に伝わる表現の豊かさを学ぶ。
次に、狂言実演 狂言小舞(きょうげんこまい)。狂言の発声の基本は小謡(こうた)であり、所作の基本は小舞(こまい)であると言われている。600年前の旋律に、選りすぐりの美しい日本語をのせた小謡、美しく想像力の源となる小舞を合わせ、制約のある中で豊かに描かれる世界を楽しもう。
そして、お稽古体験。知識だけでなく、体験として、声を出し、体を動かし、狂言を心で感じられるよう、昔ながらの口伝という伝承方法でお稽古体験を行う。普段と違う呼吸が心身のリフレッシュにもつながり、ソーシャルディスタンスやリモートに負けず、心の距離を近づけ、熱の伝わるお稽古が体験できる。
さらに、質問コーナーも。狂言に対する疑問、狂言師に対する疑問など、どんなことでも質問可能だ。
「狂言の知恵」と「日本の心」
そして最後には「まとめのおはなし」が。伝統の中で、今を生きる私たち。狂言という伝統を受け継ぎ、守る演者も、受講者と同じ時代を生きている。日々の稽古の中で受け継がれてきた知識や経験から、「明日から使える狂言の知恵」や「明日、伝えたくなる日本の心」が語られる。
申込は「NHKカルチャー」ホームページにて受付中。「和泉元彌のはじめてでも楽しめる狂言」で、狂言の知恵と日本の心を学んでみては。
■【オンライン】和泉元彌のはじめてでも楽しめる狂言
講師:狂言師 和泉元彌
開催日時:5月29日(土) 10:00~11:30
受講料金:NHK文化センター会員・一般(入会不要) 4,510円(税込)
※後日、申込者限定で期間限定アーカイブ配信(見逃し配信)あり。