バカンは、三重県四日市市に三重県知事選挙に向けて期日前及び当日投票所に混雑可視化サービスを提供する。
配信は同社が提供するリアルタイム空き情報配信サービス「VACAN」を通じて行われ、アプリなどのダウンロードなしに誰でもインターネット上から確認ができる。なお三重県での投票所への導入は初となる。
投票所の混雑情報の配信
今回の導入では四日市市が期日前・当日投票所を開設する際、バカンが投票所のリアルタイム混雑情報配信を行うサービスを提供。配信は、バカンが提供するマップ上で近くの施設等の空き・混雑状況を一覧できる「VACAN Maps」を用いる。
投票する人はこの「VACAN Maps」にPCやスマートフォン等でアクセスすることで、投票所の位置や混み具合を確認することが可能。混み具合の情報は、投票所の職員が専用のIoTデバイスを操作することで更新。表示は、「空いています」「やや混雑」「混雑」の3段階だ。
「VACAN Maps」の特徴
投票所の混雑可視化はカメラやセンサーなどを活用しても行えるが、一時的な利用である中でカメラやセンサーなどを購入、設置するのは導入コストが高いといった課題がある。一方で同サービスは、単独での通信が可能な3つのボタン(「空」「やや混雑」「満」)がついた縦約10cm×幅約6cmほどの機器を、電源に刺すだけで混雑の可視化が可能なため、運用に関わるコストの抑制が期待できる。
また、職員が混雑に合わせて専用デバイスについた3つのボタンを操作するシンプルな設計となっているため、事前研修など必要なくスピーディーな導入が期待できる。
さらに、混雑状況だけでなく地図上で場所や投票日といった選挙に関する情報を一括で確認でき、利用者が投票しやすい環境を提供できる。
導入の背景
日本では多くの選挙が毎年行われている。しかしコロナ禍においては、感染拡大防止のために人と人との間に距離を確保する社会的距離などが求められ、投票所でも例外ではなく分散投票が重要になる。
今回の導入により、投票者は混雑状況や投票所の位置をスマホなどから簡単に確認できるため、密を避けやすく投票に安心して行きやすくなる。混雑を可視化し住民が自主的に密を避けやすくすることで、少しでも投票しやすい環境の整備をサポートし、投票率の向上を目指している。
気になる人は、「VACAN」をチェックしてみて。