和菓子製造販売の鶴屋吉信は、能楽の史跡にちなむ京都本店限定商品「観世井(かんぜい)」を10月15日(金)~11月30日(火)の期間、限定発売する。
格調高い半生菓子
同商品は吟味した小倉あんを観世水の渦のかたちに仕上げ、両面を軽く焼きあげた、京都本店限定販売の格調高い半生菓子。小倉の豊かな風味をそのまま堪能できる銘菓だ。
特製の木箱は、本店近くの能楽の史跡「観世井」のかたちを模したもの。自宅用にちょうどよい、簡易箱入りも用意している。
ラインナップ
「観世井」は10枚入1,512円、
18枚入3,240円、
24枚入4,320円で価格は全て税込。
また、10枚入は簡易箱入り、18枚入・24枚入は特製木箱入りだ。同商品のWEBでの取扱いはない。
「観世稲荷社」伝説にちなむ焼菓子
同社の代表銘菓「京観世」の由来ともなった、能楽の観世家ゆかりの井戸「観世井」。同社本店より今出川通を200メートルほど西に、かつて室町の時代に観世家が屋敷を構えた土地がある。
この敷地内の井戸にあるとき天から龍が舞い降り、それ以来この井戸の水面は常に揺れ動き波紋が絶えることがなくなったという伝説がある。その波紋をかたどって「観世水」と呼ばれる水巻文様が生まれ、観世流家元はこれを定紋とし、仕舞扇、謡本にもこの文様が描かれた。
屋敷の跡地に今も祀られる鎮守社「観世稲荷社」には、毎年春に能楽師たちが集って祭祀を行い、同社でも菓子を供えて参列する。「観世井」はこの井戸を模した木箱に、水巻文様にかたどった焼き菓子を詰合せした雅な京菓子だ。
京菓匠 鶴屋吉信
鶴屋吉信は、1803年(享和3年)京都・西陣で初代鶴屋伊兵衛氏により創業。200余年の歴史を刻む、京都の老舗京菓子司。「ヨキモノを創る」を家訓とし伝統の技を守りながら、現代の感覚をとりいれた新しい和菓子やカフェを考案。歴史ある京菓子の魅力のすそ野を広げてゆくとともに、和菓子の新たな価値を日々追求している。
京都本店でしか買えない期間限定の「観世井」をためしてみて。
■鶴屋吉信 京都本店
住所:京都府京都市上京区西船橋町340-1
定休日:毎週水曜日(臨時営業あり)