ウルトラ怪獣の生みの親・成田亨(なりたとおる)氏と、彼が惹かれた鬼に、鬼のまち・京都府福知山市が迫る!
全国各地の鬼に関する伝統芸能をはじめ、国内だけでなく世界の鬼文化に関する資料を展示している『日本の鬼の交流博物館(鬼博)』にて、10月19日(火)~11月28日(日)の期間、秋季特別展「成田亨と鬼」が開催される。
成田氏が惹かれた鬼とは何かに迫る
晩年、成田亨氏は世界のモンスターを研究する中で日本のモンスターとは何かを考え、鬼をモチーフにした作品を多数残した。
今回開催される、秋季特別展「成田亨と鬼」では、成田氏が描いた鬼の原画をはじめ、「鬼モニュメント」のデッサン、浮世絵や絵葉書から作成した鬼の身長の推定表など、ここでしか見ることの出来ない貴重な資料を展示。
「ウルトラマン」の美術総監督として知られると共に「バルタン星人」や「ピグモン」など、数多のウルトラ怪獣を生みだしてきた成田氏と、彼が惹かれた鬼とは何かに迫る。
今なお大江山の中腹で躍動感ある姿を見せる
1990年8月3日「大江山鬼伝説一千年祭」の会場で除幕式が取り行われた酒吞童子・茨木童子・星熊童子ら「鬼モニュメント」。『日本の鬼の交流博物館』から徒歩20分、車で5分の場所にある。
制作にあたって成田氏は「3体の像は、東西南北どの方向から見ても鬼が向いていて、死角がないことと鬼の動きと金棒の斜線の角度が呼応し、極めてダイナミックな表現ができると思う(原文のまま)」と書簡に記しており、その表現のとおりモニュメントは、今なお大江山の中腹で躍動感ある姿を見せている。
鬼伝説にまつわるスポットもチェック!
『日本の鬼の交流博物館』の入館料は、一般330円/高校生220円/小中学生160円。この機会に、貴重な資料が揃う同展へ足を運んでみては。
また、福知山市の大江山付近には、鬼伝説にまつわるスポットがある。詳しくはパンフレット「最強の鬼のまち 京都 福知山」をチェックしよう。
■日本の鬼の交流博物館
住所:京都府福知山市大江町佛性寺909