大阪府貝塚市・泉佐野市の産業活性化を目的として、地域の製造工場や農園を一般公開し地域産業を支える製品・人・技術に直接触れられる体験イベント「貝塚オープンファクトリー」が、11月4日(木)〜6日(土)に開催される。
産業活性化のきっかけに
貝塚市・泉佐野市には、泉州タオル・ワイヤロープ・泉州水なすなど、高い技術力で魅力的な商品を生み出す多様な製造事業者や農家が存在する。一方で多くの事業者が後継者・働き手不足による廃業や事業縮小などの課題を抱えている。
「貝塚オープンファクトリー」は、普段は目にする機会のない製造・生産現場を一般公開することで、地域と企業のコミュニケーションを促進し、中小企業の課題解決及び産業活性化のきっかけとなることを目指す。
市民にも企業にも気づきを
同地域には高い技術力やブランド力を持つトップシェア企業も多くあるが、そこで何が作られ、どんな人が働いているのかは、地域の人にはあまり知られていないという。同イベントでは、地場産業の魅力を地域の人に伝え、地域に誇りを持ってもらうとともに地元就労の機会を創出する。
参加企業側は、工場見学の受け入れ準備を通じて「何を見せるか?何を伝えるか?」を真剣に考える機会を得ることで、客観的な視点で自社のアイデンティティや経営課題などを見つめ直し、見学ルート整備を通じて安全で整った製造現場づくりに繋げることができる。製造現場や商品・技術を公開し、異業種や一般の人の視点を入れることで、自社や同業社では気付かなかったポテンシャルを発掘し、新たな挑戦のきっかけをつくることを目標としている。
見学ツアーのほかワークショップなども開催
メイン会場となるコワーキング&カフェ「ポートフォリオ」は、未来志向の人々が集い、より良い貝塚・泉州の未来を描き実現するための場所。各見学先へは、ここからシャトルバスで無料送迎を行う。
4日(木)と5日(金)は、工場見学・寺内町歴史ツアー・収穫体験、6日(土)は工場見学・寺内町歴史ツアーのほか、メイン会場にて無料で参加できる工作ワークショップ、ブランディングセミナー、実演イベント、オーダーフェアが実施される。
また、貝塚に部を置き世界で活躍する「遊書」合田代表の作品が「ポートフォリオ」内に展示されるので、こちらもチェックしてみよう。
参加には事前予約が必要。見学ツアーの参加料金は、中学生以上の大人2,500円・小学校高学年以上の子ども1,000円(どちらも税込)で、当日参加受付時に支払う。工作ワークショップは小学校低学年参加可。
予約や参加企業などの詳細は、「貝塚オープンファクトリー」公式サイトにて確認を。
「貝塚オープンファクトリー」に参加して、貝塚市・泉佐野市の魅力を発見してみては。
■ポートフォリオ
住所:大阪府貝塚市海塚1-1-23