錫の「曲がる器」で知られる鋳物メーカー能作は、12月8日(水)に、錫の曲がるという特性を生かした医療機器「ブシャール リング」4,400円(税込)を発売した。
ブシャール リング
「ブシャール リング」は、医師との共同で開発した、錫の特性を生かした医療機器だ。錫はやわらかく手で曲げることができるため、上下2本のリングサイズと、手のひら側の板部の角度を変えることにより、手指の第二関節を適切に固定することが可能だ。
同商品は能作の一部直営店および能作公式ウェブページよりオンラインで購入できる。
錫の特性を生かし関節を適切に固定
錫はやわらかい金属だ。手で曲げることでリングを簡単に開閉することができ、ストレスなく着脱できる。
指の太さや変形、腫れに合わせてリングのサイズを適宜調整することができ、また、手のひら側の板部の角度を変えることにより、ちょうどよい角度で関節を固定することができる。指の使用時や、関節が真っすぐに伸ばせない人も使用しやすい形状だ。
別売りのスティック(税込330円:2本セット)を使うことで、元の形に近づけたり、より簡単に板部を曲げることが可能だ。
抗菌効果で衛生的に使用可能
錫は抗菌効果があり、衛生的に使用できる。同商品は水に濡れても問題ないため都度交換する必要がなく、新型コロナウイルスの影響により手洗いや消毒をする機会が増えている中、着脱の煩わしさを軽減する。
アクセサリー感覚で装着
女性が使用することを想定して、機能性だけではなくデザインにもこだわった。錫の落ち着いた輝きとシンプルでスタイリッシュなデザインは医療機器に見えず、アクセサリー感覚で装着できる。
2018年に販売を開始した手指の第一関節用固定器具『ヘバーデン リング』は、2021年度グッドデザイン賞を受賞した。『ヘバーデン リング』の累計販売数は15,000個を突破し、多くの患者が使用している。
「ブシャール リング」はSS、S、M、Lサイズ展開で、SSについては2022年1月下旬に発売予定。
気になる人は「ブシャール リング」をチェックしてみて。
「能作」公式サイト:https://www.nousaku.co.jp/