ふじやは、12月22日(水)10時に徳島県名西郡石井町にフルーツサンド専門店「サクラ青果店」をオープンした。
廃棄されている果実も多い現実
収穫した果実で形に不具合があったり、少し傷があるものは、一般的に市場に出回らなくジャム等の加工品用として使用されているが、加工品にも回らず廃棄されている果実も多くある。
セルフ形式の販売システムを導入
同店では、菓子小売店では前例がないセルフ形式の販売システムに変えることで店舗人員を従来より削減し、その分を繁忙期に廃棄されている果実の集荷に回る循環を生み出そうとしている。
回収された市場に出回らない果実は、同社工場にて加工し、フルーツサンドのメニューの一つとして既存メニューと同等の価格帯で販売する予定だ。
また、2022年の春先に収穫期を迎えるいちご農家との取り組みから商品化を図る。
地方企業の役割として、地元の生産者と共に今までの当たり前を見直し、今ある資源を最大活用して従来と違った価値を消費者に届けることで、消費者・生産者・販売者・今後の未来という新しい循環を生み出し地球温暖化対策の一環になると考えているという。
程よく熟した新鮮な果実を使用
フルーツサンドには、市場でプロの目利きで程よく熟した新鮮な果実を直送して使用している。
生クリームは、果実に合うように研究を重ねオリジナルで生クリームをブレンドし、濃厚なミルク風味の生クリームをたっぷりサンドした。
同店では、定番のフルーツサンドも販売するが、生産者が作った果実で少し傷があったり、形が変形していたりする市場に出回らないもので加工用にも活用されず、廃棄されている果実を少しずつ商品化し、消費者の手元へ商品提供し新しい価値を生み出す一歩を踏みだすという。
無人化へとシフト
従来の洋菓子店では、スタッフは注文内容のお菓子をショーケースから取り、背面の包装台で箱に入れラッピングし、会計、そして客に手渡すという流れ。だが、同店では基本的には、客が上記全て自ら行い、スタッフはあくまでも案内役となり客の動向を見ながら無人化へとシフトしていく予定だ。
今までの当たり前に疑問を持ち、人がエネルギーをかける循環を変え、廃棄されている果実の集荷へエネルギーを注ぎ新しい価値を創造すると共に社会問題となっている環境問題と向き合っていくという。
生産者良し・消費者良し・販売者良し・未来良しの四方良し実現にチャレンジする、「サクラ青果店」のフルーツサンドをチェックしてみて。