森庄銘木産業は、1月と2月に宇陀市と共同で狩猟体験イベントを開催する。同イベントは狩猟サポートサービス「かりつなぎ」開始に向けた実証実験として実施するもの。イベントを通じて、獣害被害低減と地域の狩猟関係人口の拡大を目指していく。
「かりつなぎ」サービスとは
「かりつなぎ」サービスは、今まで狩猟になじみの薄かった人に狩猟を体験してもらい、狩猟を始めたい人と獣害に悩む林業家・農家とを将来的につなぐことを目指すサービス。地域の狩猟関係人口を増やし、獣害被害を低減することが最終的な目標だ。
これまでの聞き取り・アンケート調査では、狩猟を始める際に狩猟技術の実地経験を積む機会を得にくいことや、狩猟道具を揃えるのが大変といった課題を抱えている人が多く見つかった。そうした課題を解決し、地域住民や地域で働く人たちが狩猟に参加できる環境を提供する。
獣害に悩む奈良県宇陀市
奈良県宇陀市内の山林では獣害が確認されており、獣害被害箇所に赤外線カメラを設置。林業や森林環境への被害をもたらす鹿が多数確認されたことから、2021年12月に実際に罠で鹿を捕獲し、解体を実施したという。
このたび、1月・2月に開催する狩猟体験イベントでは、狩猟免許を取得していない人、狩猟に興味がある人、免許を取得したものの狩猟経験の少ない人に向けて、山林に設置した罠の見回りやアニマルトラッキング(狩猟動物の痕跡の確認)、止め刺し・解体や鹿肉料理を体験する機会を提供する。
同イベントは1月5日(水)から募集を開始したところ、すでに1月開催回は満員に。2月の開催詳細は、森庄銘木産業ジビエ事業部のTwitterで告知されるというので、気になる人はお見逃しなく!
募集対象者は、狩猟(罠)に興味がある18歳以上の人で、狩猟免許の保有有無は不問。初心者を対象としているため、一定以上の狩猟経験のある人は対象外となる。
また、イベント参加時はマスクの着用が必要なほか、新型コロナウイルスの状況によってイベント開催を中止する場合もある。注意事項を含め、詳細についてはイベント詳細ページで確認を。