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障害のある人の表現を紹介する企画展「表現と周辺-後藤祐加、山口愛」を開催

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きょうと障害者文化芸術推進機構の活動拠点art space co-jinにて、障害のある人の表現を紹介する企画展「表現と周辺-後藤祐加、山口愛」が1月18日(火)~3月27日(日)の期間に開催される。

障害とアートを取り巻く環境


同機構では「障害のある人もない人も共に安心していきいきと暮らしやすい社会」を目指し、共生社会の実現に向けて、障害のある人による芸術活動の支援に取り組んでいる。

同展では、後藤祐加氏と山口愛氏が生み出す表現とそれらを取りまく周辺について紹介。作家と周辺の人々との関わりあいを感じられるよう、作品と取材資料があわせて展示されるそう。尚、入場料は無料だ。

後藤祐加氏

後藤祐加(ごとう・ゆか)氏は、1996年生まれ、京都市在住。支援学校卒業後より、なづな学園を利用している。以前は紙工に従事していたが、この1年は制作活動を中心に取り組む。

利用する施設内にて《ぺったん》と呼ばれる、千切った紙を貼り重ねた平面・立体作品を制作。《ぺったん》の展示は今回が初めてだ。貼り付けた紙片の配置は無作為に見えるが、後藤氏は強いこだわりを持って取り組まれており、過去に作った《ぺったん》にも手を加え続けているそう。

制作において、後藤氏は紙を千切って貼るのみで、その傍らには糊を塗る担当の支援員がいる。元々は後藤氏が糊を使い過ぎないよう、支援員が代わりに塗っていたそうだが、今では二人三脚の制作となっている。

山口愛氏

山口愛(やまぐち・あい)氏は、1986年生まれ、長岡京市在住。支援学校卒業後より、障害福祉センターあらぐさを利用している。

ビーズ製品や草木染め、食品加工等に従事し、絵画以外に書やフェルト手芸にも親しむ。2008年より「京都とっておきの芸術祭」に出展している。

多作な作家で、色鉛筆やクレヨン、オイルパステルといった身近な画材を用いた絵画制作にも取り組む。漫画のように黒目が大きな女の子を描く一方、自宅ではモデルの個性を捉えた人物画や写実的な動植物画の他に、色面だけで構成された作品なども手がけており、多岐にわたる作風も特徴だ。

利用する施設では、仕事の合間に支援員が山口氏に描きたいものを尋ねて、図鑑などの資料を提供しているそう。

障害とアートを取り巻く環境の個別性にも目を向け、多様な価値観を感じに、会場へ足を運んでみては。

■表現と周辺-後藤祐加、山口愛
会場:art space co-jin
住所:京都市上京区河原町通荒神口上ル宮垣町83レ・フレール1F
時間:10:00~18:00
休館日:月曜日
art space co-jin公式サイト:https://co-jin.jp/

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