愛知県名古屋市の横山美術館は、明治・大正期の輸出陶磁器を中心に展示する美術館。同美術館にて、1月21日(金)より、企画展「技と輝きが宿る 九州陶磁器展」が開催されている。
欧米を魅了した近代の九州陶磁器の美
有田焼や薩摩焼など、九州を代表する陶磁器は朝鮮半島から渡来した陶工たちによって始まり、400年以上の歴史のなかで大きく発展した。
幕末の慶応3年(1867)には、幕府に加えて佐賀藩と薩摩藩がパリ万国博覧会に出展し、展示された美しい陶磁器の魅力が世界を圧倒する。明治維新後、日本各地の陶磁器が大量に輸出されるようになる一方で、九州地方では品質の高さを守り、伝統的な意匠に新しい感覚を加えながらその技を伝承してきた。
同企画展では、陶石の生み出す透明感ある有田焼の白磁や、釉薬に細かな貫入を入れた柔らかな乳白色の薩摩焼を中心に、絢爛たる装飾と品質で欧米を魅了した近代の九州陶磁器の美に触れることができる。
関連イベント
関連イベントとして、うさぎの柄を染付したお皿に赤絵具で絵付けをする絵付け体験講座「赤絵と染付のコンチェルト」や、「学芸員によるギャラリートーク」も開催する。
興味のある人は、企画展「技と輝きが宿る 九州陶磁器展」と関連イベントをあわせてチェックしてみて。
■横山美術館
住所:愛知県名古屋市東区葵一丁目1番21号
URL:https://www.yokoyama-art-museum.or.jp/
●絵付け体験講座「赤絵と染付のコンチェルト」
講師:加藤豊子氏(Art & Conservation主宰)
日時:3月20日(日)13:30~15:00
定員:24名(要事前申込)
申込方法:2月21日(金)から電話にて先着順
参加費:3,600円(入館料、材料・焼成費込み)
●学芸員によるギャラリートーク
日時:2月5日(土)、2月19日(土)、3月5日(土)、3月19日(土)、4月2日(土)、4月16日(土)
いずれも午後1時30分より1時間程度
場所:美術館展示室(1階ロビーに集合)
事前申込不要、要入館料
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