2021年、台北駐日経済文化代表処台湾文化センターは台湾の国家人権博物館、日本台湾教育支援研究者ネットワーク(SNET台湾)と協力して、台湾国家人権博物館特別展「私たちのくらしと人権」を開催した。開催期間中は、朝日新聞、毎日新聞、時事通信社などの多くのメディア紹介によって高い関心を集め、来場者に好評を得た。
この度、北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院附属東アジアメディア研究センターと共催し、2月12日(土)~17日(木)の期間、紀伊國屋書店札幌本店2階ギャラリーで展示することとなった。
特別展「私たちのくらしと人権」
昨年初めて開催された同展は、台湾の国家人権博物館が2018年に開館後初となる海外での特別展であり、台湾の民主化の道のりを振り返るパネル、高一生(ウォン・ヤタウヨガナ)、黄天、何川、王耀勲らの政治受難者の遺書、陳中統、蔡焜霖、劉佳欽、蔡寛裕らによるインタビュー映像などを展示した。
また、「SNET台湾」の教授らの協力により、白色テロの時代に日本で台湾の政治犯の救援活動をしていた「台湾の政治犯を救う会」のメンバーらと連絡を取り合い、当時の貴重な写真、出版物、ポスター、文献、活動記録などについても展示。そのほか、「日常における人権侵害」について考えるコーナーも設けられ、国家人権博物館が取り組んでいる人権教育を紹介した。
人権問題を一緒に考える
長く暗い「白色テロ」の時代を越えてアジアの人権先進国に生まれ変わった台湾。政治犯の収容施設の跡地に2018年に開館した国家人権博物館は、この歩みの里程標というべき存在だ。
国家人権博物館が企画する同展示会は、長年にわたる苦難の末に人権擁護を実現した台湾の経験を日本の人々に伝えるとともに、人権という普遍的価値がどこか遠くの誰かの問題ではなく、私たちの日々のくらしの中にあるということを一緒に考えることを目的としている。
解説トークも
また、2月16日(水)14:00~15:00には、同店1階インナーガーデンで大妻女子大学准教授の赤松美和子氏による解説トークも開催。同展の展示内容を深く解説する。
とても貴重な機会なので、「解説トーク」とあわせて台湾国家人権博物館特別展「私たちのくらしと人権」をチェックしてみて。
■台湾国家人権博物館特別展「私たちのくらしと人権」
会場:紀伊國屋書店札幌本店2階ギャラリー
開催時間:10:00~19:00(最終日は18:00まで)
料金:入場無料
URL:https://snet-taiwan.jp/twhr/
●解説トーク
会場:紀伊國屋書店札幌本店1階インナーガーデン
定員:45人(参加の際はマスクの着用を)
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