神奈川県川崎市麻生区にあるイチゴ農園「Slow Farm」は、農園内に直営のパティスリー「Slow Sweets」を、2月17日(木)にオープンした。
100%自社農園のイチゴ
プロのパティシエが、採れたての完熟イチゴを贅沢に使って生菓子・焼菓子を作る。原料として使われるイチゴは、100%自社農園で生産。今まで廃棄してしまっていたイチゴ等を有効活用した、こだわりの焼き菓子を味わえる。
農園の採れたての完熟イチゴを使用
「Slow Farm」は、2020年1月、川崎市麻生区早野にオープンしたイチゴ農園。遊休田となっていた場所を有効活用し、温室ハウスを建設して始まった。2022年現在、約2900㎡のハウスでイチゴを栽培。採れたての完熟イチゴにこだわり、現地での販売やイチゴ狩りを実施している。
「Slow Sweets」は、そんな「Slow Farm」農園内にオープンした直営のパティスリー。プロのパティシエが収穫したての完熟イチゴを使った、こだわりのスイーツを提供する。
フードロス削減の取り組み
「Slow Farm」では、生産者として持続性のある農業を目指しており、その一環がフードロス削減の取り組み。主に焼き菓子の原料となるイチゴには、廃棄されるイチゴを使用している。
イチゴは傷みが早い為、傷がついた後の再利用はなかなか難しい食材。「Slow Sweets」の厨房は農場内にあるため、廃棄されるイチゴを無駄なく再利用することができる。
メニューの例を紹介
12~5月のイチゴの時期はイチゴを主体としたメニューとなる。イチゴが収穫できない時期は、地場産の果樹・食材を使って、味・香り・栄養価の高い新鮮な商品を作る。
商品の一例を紹介しよう。
「3日かけて作ったフィナンシェ」に使われているのは、ロスになるイチゴ。イチゴをスライスし、48時間低温熟成乾燥。低温でじっくり乾燥させることで、旨味や栄養分が凝縮しているそう。そのドライイチゴをパウダー状にして、生地に練りこみ焼き上げている。素材を作るところから“3 日かけて作った”こだわりのフィナンシェだ。
「完熟いちごのショートケーキ」には、糖度が高く、果汁が豊富な完熟イチゴを使用。栽培も経験してきたシェフが「Slow Farm」のイチゴにあう生クリームやスポンジを一から開発。食材の味、生クリーム、スポンジが調和するように試行錯誤を重ね、何度も食べたくなるこだわりのショートケーキが完成したという。
プロのパティシエが、採れたての完熟イチゴを贅沢に使って生菓子・焼菓子を作る「Slow Sweets」に足を運んでみて。
■Slow Sweets
定休:月曜
営業:10 ~17時
URL:https://www.slowsweets.jp/