ノリット・ジャポンでは、秋田市雄和で採れる新鮮な生乳と、東北の豊富なフルーツを使用したジェラートを工場直売にて提供できる店「ジェラテリアyuwa」を4月にオープンする。
オープンにあたり、キャンプファイヤにてクラウドファンディングを2月26日(土)から開始した。
農家の人たちによって始まった小さな工場
ここは、1989年に地元の農家の人たちによって始まった小さな工場。本格的なチーズや、カフェスペースで食べられるソフトクリームが地元の人たちに大人気だった。
しかし、2015年に工場長が急逝し、工場の稼働は停止となってしまった。このままでは地域とつながった産業が途絶えてしまい、何よりもこの土地で愛されていた乳製品の味がなくなってしまうことを危惧したノリット・ジャポンは、同工場の取得、乳製品加工製造の継続稼働(事業継承)することを決めた。
先代の工場長が作り上げた製法とレシピ、そしてその思いを引き継ぎ、ここに乳製品加工経験あるスタッフを迎え入れ、現在ソフトクリームミックスを中心に、カップアイスクリームの製造などを行なっている。
新型コロナウィルス感染拡大による観光産業への打撃
工場を引き継ぐにあたり、製造免許の兼ね合いがあり、かつて賑わい人が集まったカフェスペースは製造スペースとなり、ソフトクリームの提供ができなくなった。
「ソフトクリーム、買えませんか?」と工場を訪れてくれる人は、今もたくさんいる。同社は、地域の人たちにとって、ここの工場が大切な思い出として残っている何よりの証拠だと感じているという。
ノリット・ジャポンが同工場を事業承継して約7年。現在もソフトクリームミックスの製造に加え、カップアイス商品の開発・製造などを行なっている。順調にソフトクリームの生産量を増やしつつあった中、新型コロナウィルス感染拡大による観光産業への打撃が同社を襲った。また、近年秋田県は人口減少、少子高齢化が加速し、秋田県内の需要だけでは工場存続が非常に難しい状況にある。
製造量・出荷量ともに減少していく状況のなか、同社は初心に返りこの乳製品製造事業を引き継いだ意義を改めて顧みることにしたという。
新商品のジェラートの開発
「地元に愛されてきたこの場所を、この工場を存続させるためにはどうすれば良いのか」
そこでたどり着いたのが、新商品であるジェラートの開発。そして、工場内にジェラートショップ「ジェラテリア」を開業し、もう一度地元の人々に、長年愛されてきたこの工場の味を体験できる場所を作ることだという。
また、ジェラートにすることで、パッケージ化により、全国配送が可能に。同社は、秋田県産の新鮮な美味しい生乳、東北の豊富な食材・文化をジェラートにして多くの人に届けたいという。
「秋田のおいしい生乳で作ったジェラートを、ここで食べてもらいたい」との思いに共感する人は、キャンプファイヤでプロジェクトページをチェックしてみて。
キャンプファイヤ:https://camp-fire.jp/
プロジェクト名:【ショップ開業】地元に愛されてきた産業を守りたい──。目指せ!ジェラート店開業